過度の残業、つまり社畜になって分かったこと
小さい頃から立派なサラリーマンになることが正義だと教えられた。社会人になって、会社のために働いて、結婚して、家を買って、子供が出来て、幸せな家庭を築くことこそが正しい道だと教えられた。
実際に社会人になってみて、実際に会社のために働いてみて、実際に結婚出来なくて、実際に家も買えなくて、実際に弟に子供が出来て・・・。
そんな自分でもよく分からない人生を送っていますが、最近になって、過度の残業、つまり社畜になって分かったことがいくつかあります。
日本を取り巻く多数決原理
小さい頃から何でも多数決で、多くのことが決められてきた。小学校の頃、学級委員を決めるときにクジ引きという制度を利用して、一番多く名前が書かれた人が学級委員になる。高校の頃、○○ちゃんが可愛いと多くの人が発言することで、タイプではなくてもその娘が可愛いんだ、と自分の心に言い聞かす人もいたと思う。このような環境で育った人が、実際に社会人になったらこうなります。サラリーマンこそが正義なのだよ。
日本では、仕事をしている人の実に85%もの人がサラリーマン(雇用されている人)として働いています。85%という数字を多数決で表すと、圧倒的大多数ということになります。サラリーマン(雇用されている人)でない人からすると、サラリーマン(雇用されている人)の方が魅力的に見えてしまうのは仕方が無いことだと思います。だって、周りにいるみんながそうだから。
残業が多い人の気持ちをまったく分かっていなかった
僕は過度に残業を嫌う人間であり、副業である程度の収入を得ることが出来るようになった今、もっと残業を嫌う人間になりました。残業をしている人に、仕事が出来る人はいない、残業を推奨する会社はクソだ、という偏った考え方を持っています。そもそも9時から17時30分という通常の就業時間というものがあり、それを超える仕事量を抱えるということはどこかに問題があると思っています。一個人ではなく、会社全体の。最近は9時から23時まで誰かのために働くという、言いたいことも言えない口に猿轡をはめられたドMサラリーマンと化しているわけですが、このような環境に自分を置く事により気付いたことがあります。実はドSだったとか、そういうことではなくて。社会人になってから、実に運良く、まったく残業をせずにここまで来れたわけなんですが、これによりある問題が発生していたということに気付きました。
残業が多い人の気持ちをまったく分かっていなかった。
残業が多くて、仕事に疲れているから、副業に時間をあまり使うことが出来ないという人は多いのですが、こういった人に対して、このような気持ちを持っていました。言い訳すんな!時間ないなら効率化して稼ごうぜ!みたいなノリ。いざ自分に過度な残業を課せられる立場になってみて、これは無茶振りだということに気付きました。同じ立場の人間でないと、その人の気持ちなんて分かるわけがないのです。
過度の残業が副業に与える影響
1日は24時間しかないわけで、平日に過度の残業を課されることにより、考えられる副業への影響は、時間がないということ。これは、誰にでも分かることだと思います。実はこの他にも、過度の残業が副業に与える影響はあります。体力的消耗です。本業と副業は、仕事をするという共通点はありますが、個人的には本業の方がより体力を消耗します。あと、精神的消耗とかもヤバイ。この体力的消耗と精神的消耗が倍々ゲームのように日々増えていきます。前の日の疲れを残したまま、次の日の仕事を向かえるというイメージです。こうなってしまうと副業どころではなく、仕事から帰ったらすぐに寝るしかありません。社畜に選択肢はありません。
残業代が出るのならばまだ許せますが、もしサービス残業ということだったら・・・。本業で入るべき収入が入らず、副業で入るべき収入が入らない、というまさに負のスパイラル。自分の場合は残業代は出ていますが、副業をした方が収入は増えるので、負のプチスパイラルとなっています。
ともかく、過度の残業をしている人が、まったく残業をしていない人と同じように副業の収入を得るというのが難しいのは間違いないです。
そうは言っても、収入の観点を外せば、サラリーマンは面白いです。その辺にいる可愛いOLを見てニヤニヤするも良し!変な同期とくだらないエロトークに盛り上がるのもまた良し!人とのふれあいは面白いことばかりで、学校に近い感覚があります。
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