コープデリとパルシステムの違い15項目徹底比較
東京都や千葉県など関東で利用することが出来る2つの生協の宅配サービス「コープデリ」と「パルシステム」の違いについてです。
複数人で利用するグループ宅配は1人で利用する個人宅配よりも手数料が安くなるため、近所に住んでいる方に誘われた場合などは選択の余地なくどちらかの生協に加入することになると思いますが、個人で生協の宅配を利用する場合にはそうはいきません。
ここでは「コープデリ」と「パルシステム」2つの生協の特徴を15の項目に分け比較しました。
基本項目の比較
比較項目 | コープデリ | パルシステム |
出資金 | 500円〜 | 1,000円〜 |
基本手数料(東京都) | 80円(税別) | 150円(税別) |
配達手数料(東京都) | 100円(税別) | 30円(税別) |
配達手数料無料条件 | 1回9,000円以上の注文 | 1回8,000円以上の注文 |
支払方法 | 口座引き落とし | 口座引き落とし クレジットカード |
個人利用 | ○ | ○ |
グループ利用 | ○ | ○ |
用紙注文 | ○ | ○ |
インターネット注文 | ○ | ○ |
電話注文 | ○ | ○ |
カタログ | 有 | 有 |
子育て割引 | 有 | 有 |
資料請求(加入前) | 可能 | 可能 |
品揃えと料金面の比較
コープデリはスーパーで販売されている商品と同じものが多く、パルシステムはオリジナル商品が多いです。品揃えについては、コープデリの方がパルシステムよりも多いのですが、パルシステムの方が品質が良い(国産材料や添加物不使用 など)という特徴があります。
料金面については、オリジナル商品が少ないコープデリよりもオリジナル商品が多いパルシステムの方が少し高くなっています。
より市場に出回っている商品は大量生産によりコストを抑えられますが、市場に出回る数が少ないオリジナル商品は大量生産されていないためコストが掛かるという原理が非常に分かりやすく数字に表れています。
総合的に見ると差はない
差があるとすれば、料金の支払方法が銀行口座からの引き落としだけのコープデリに比べ、パルシステムでは銀行口座からの引き落とし以外にもクレジットカードも利用出来るくらいです。支払方法以外の項目だと、コープデリの方が加入時に支払う出資金が安く、配達手数料無料条件はコープデリの方が高くなっていますが、1回の配達時に掛かる手数料も同額で、注文方法も同じといったように総合的に見ると大きな差はありません。
実際に資料を取り寄せてみて自分が買いたいものがどちらの生協の方が多く取り揃えているのかという観点で加入を検討することをおすすめします。
関連:生協の宅配の基本手数料と配達手数料の違い
生協の宅配コープデリにログイン出来ないときの対処法
注文用紙を使わずに生協で商品を注文することが出来たり、次の週に届く商品を事前にチェックすることが出来たりいくら購入したかを確認することが出来る生協の宅配コープデリの会員ページeフレンズにログイン出来ないときの対処法です。
eフレンズはPC(パソコン)だけでなく、iPhoneやAndroidといったスマートフォンからでも利用することが出来ます。
eフレンズにログインするためには事前に登録した会員コードとパスワードが2つが必要で、分からなくなってしまった場合の対応はそれぞれ違います。
会員コードが分からない場合
eフレンズにログインする際の会員コードが分からなくなってしまった場合は「会員コードを確認する」より確認することが出来ます。その際に必要なものはコープみらいやとちぎコープなど自分が加入している生協、組合員コード、生協に登録している自分の電話番号の3つです。
組合員コードは商品を注文する際に記入する注文用紙、加入時の資料である加入申込書控えに掲載されている10桁の数字です。
パスワードが分からない場合
eフレンズにログインする際のパスワードが分からなくなってしまった場合は「パスワードの再通知」より確認することが出来ます。その際に必要なものは会員コード(分からない場合は上記参照)と秘密の質問とその答えの2つです。
秘密の質問は「生協登録電話番号」や「ペットの名前」や「初恋の人の名前」などから選択することが出来ますが、事前に自分が登録した質問と答えを入力しなければなりません。
会員コードと秘密の質問とその答えを入力後、「メールに送信」ボタンを押すことで登録しているメールアドレスにパスワードが入ったメールが送信されます。
送信されたはずのメールが届かない場合は登録しているメールアドレスが間違っているか、送信されたメールが迷惑メールフォルダに入っているか、受信拒否設定となっているかの3つの原因が考えられます。
もし登録しているメールアドレスが分からなくなってしまった場合は上記の「会員コードを確認する」からパスワードの送信先アドレスを変更することが出来るため変更後再度送信すると良いでしょう。
関連:生協の宅配の出資金を増やす方法とそのメリットデメリット
生協の宅配を利用中に引越しが決まったときの対処法
転勤することになった場合や家やマンションを購入することになった場合など生協の宅配利用中に引越しが決まったときの対処法です。
生協の宅配の退会理由で一番多いのが今回の引越しによる退会なのですが、引越し先によっては必ずしも退会する必要はありません。
まずは引越し先が現在加入している生協の配達範囲内なのか配達範囲外なのかを確認しましょう。
配達範囲内への引越しの場合
同じ県内や同じ市内など自分が加入している生協の配達範囲内であれば退会することなくそのまま今の生協を続けることが出来ます。配達担当者の方に引越しをする旨を伝えるか、自分が加入している生協に電話で問い合わせをして住所変更の手続きをするだけでOKです。
配達範囲内外への引越しの場合
他の県への引越しで自分が加入している生協の配達範囲外となってしまった場合、残念ながらその生協を退会する必要があります。もし生協の宅配を続けたいのであれば、引越し先にある他の生協に新たに入会する必要があります。
配達担当者の方に引越しをする旨を伝えるか、自分が加入している生協に電話で問い合わせをして退会の手続きを行いましょう。
退会となってしまった場合は加入時に支払った出資金はすべて戻ってきます。
県外でも継続可能な生協もある
たとえば神奈川県・静岡県・山梨県の3県でサービスを展開しているおうちコープという生協の宅配があるのですが。こちらの生協の場合は神奈川県から静岡県への引越し、山梨県から神奈川県への引越しなど神奈川県・静岡県・山梨県の中での引越しであれば県外でも退会せずにそのまま生協を続けることが出来ます。
さらにおうちコープでは一ヶ月以内に生協の宅配の利用を再開すればポイントが貰えるという特典も用意されています。
関連:コープデリなど生協の宅配をはじめる方法(東京都や千葉県など全都道府県を網羅)
生協の宅配の基本手数料と配達手数料の違い
生協の宅配を利用する際に必ず発生する基本手数料と配達手数料の仕組みとその違いについて分かりやすくご説明します。
基本手数料と配達手数料は加入している生協によって料金は異なりますが、大体どちらも100円ほどとなっています。
いくつか例を出すと、東京都のコープみらいの基本手数料が80円で配達手数料が100円、長野県のコープながのの基本手数料が100円で配達手数料が100円、群馬県のコープぐんまの基本手数料が91円で配達手数料が100円です。
基本手数料とは
生協の宅配の基本手数料とは週単位で発生する手数料で商品やカタログの配達がない週でも払わなければならない料金です。この基本手数料はシステムの利用料やカタログの作成などの情報提供料となっています。
配達手数料とは
配達手数料とは基本手数料と同じで週単位で発生する手数料なのですが、配達がない週は支払わなくていい料金です。こちらはその名の通り配達の際に掛かるガソリン代や人件費を補うため費用となっています。
グループ配達だと手数料がお得
東京都のコープみらいの基本手数料が80円で配達手数料が100円といった料金はあくまで個人で生協の宅配を利用した場合の料金であり、近所に住んでいる人がグループ(班)を組んでまとめて配達してもらうグループ配達の場合はこの基本手数料と配達手数料が安くなります。何人以上だったり、どのくらいお得になるのかというのは加入する生協によって違いますが、たとえば東京都のコープみらいの場合は、個人宅配だと基本手数料と配達手数料合わせて180円の手数料が1人80円、3人以上だと手数料が全員無料となります。
また、1回の配達での金額がある一定(東京都のコープみらいは9,000円)以上の額を超えると手数料が無料になります。
グループ配達や注文金額の他にも、赤ちゃんや小学校入学前の小さいお子さん、高齢者、障害者手帳をお持ちの方がいる家庭であればこの基本手数料と配達手数料が無料になる割引制度などが用意されているので、自分が加入している生協にはどのような割引があるのか確認してみることをおすすめします。
関連:赤ちゃん割引など生協の宅配コープデリにある4つの割引制度
生協の宅配の出資金を増やす方法とそのメリットデメリット
東京都や大阪府だけでなく日本全国にあるどの生協でも加入時に1口500円や1,000円といった額を支払わなければならないのですが、生協の宅配では出資する金額を増やすことが出来ます。
ちなみにどの生協でも加入時に支払ってもらった出資金や増資してもらった出資金で運営(実店舗の運営など)が成り立っており、入会金や寄付金ではないため出資したお金は退会時に全額返金される仕組みとなっています。
生協の宅配の出資金を増やす方法
生協の宅配の増資には毎月決まった額が登録している口座から引き落とされる積み立て増資と注文の際に使用するOCR注文書に記載し1回だけ増資する方法の2つがあります。積み立て増資の場合は目標金額を設定しその金額に達すれば自動的に引き落としが終わるのが原則で、毎月の増資金額を変更したり、目標額に達する前に積み立てを止めたり、積み立てを行う期間を設定することも出来ます。
また増やすだけでなく、出資金を減らす減資も加入している生協によって違いますが基本的に年に一回行うことができ、その際は加入時に出資した額だけは残さなければいけません。
減資を毎年一回しか行えない理由は、生協の運営は会員の方から預かっている出資金で成り立っているため、その額に変動が何度もあると安定した運営が行えないためです。
出資金を増やすメリット
生協の宅配の出資金は株式会社でいうところの資本金に当たるため銀行に貯金するよりも少しだけ多い配当(利子)を得ることが出来ます。そのため貯金の代わりに毎月決まった額を出資する生協の積み立て増資を利用している方は多いです。
毎月積み立てる出資金の額も500円や1,000円の方が圧倒的に多く、大きな負担にはならないようになっています。
出資金を増やすデメリット
加入している生協が倒産してしまった場合は出資金が戻ってこなかったり、払い込んだ額よりも戻ってくる額が少なくなってしまう可能性があります。過去に北海道のコープクレアや東京都の練馬生協など倒産・破綻してしまった生協はいくつもあり、理由には財務状況の悪化の他に会員が集らなかったなどがあります。
基本的に出資金が少ない小さな生協は倒産する可能性がありますが、何年も続いていて出資金が沢山ある大きな生協であれば倒産する可能性は低いと見て問題ありません。
ただし過去の倒産の際には会員から預かった出資金を全て返して利益の出ない店舗を閉鎖するといった形であるため、出資金が必ずしも戻ってこないわけではなく、出資金が戻ってこなくても文句は言えないということになります。
関連:いくらくらい?生協の宅配加入時の出資金比較
スポンサードリンク