チケットストリートで出品する方法と出品手数料



ジャニーズやEXILEといったライブのチケットが個人売買されているチケットストリート(チケスト)でチケットを出品する方法とその際にかかる手数料についてです。

チケットストリートは個人間取引サイトですから、自身が一般的な個人であっても売り手としても買い手としても利用することができます。

以前は売り手会員と買い手会員という2種類の会員が存在しましたが、現在ではチケットストリートに会員登録してしまえばどちらでも出来るようになっています。

チケットストリートを売り手として利用するならば、出品方法を知らなければなりません。またそれに関連してかかる手数料なども知っておかなければなりません。

このページはiPhoneで表示したブラウザ版のサイトを基準に書かれていますが、基本的な内容や利用規約はAndroid版やPCブラウザ版に関しても同様です。

(追記)チケットストリートは2021年5月31日をもってサービスが終了しました。

手数料など出品する際の注意点

出品をするだけであれば無料でできます。チケットが購入されるまでは売り手には一切手数料などはかかりません。

チケットが売れた時には取引手数料とよばれる手数料がかかります。

チケット代金の5%(税抜き)が取引手数料として徴収されます。ただし現在はキャンペーン中につき取引手数料は無料となっています。

また売上金を自分の口座に入金してもらう時には振込手数料がかかります。振込手数料は1度の振込につき500円(税別)となっています。

振込は取引ごとではなく、いくつかの取引分をまとめてしてもらうことができます。

出品時の注意点として、ほとんどのチケットは公式では2次流通が認められていませんから、出品したチケットが特定されるのを防ぐ必要があります。

というのもチケットが特定されてしまうと公演時にそのチケットが無効とされてしまう可能性があり、チケットストリートで購入した人が公演に入場拒否されてしまいます。

特定される要因として、チケットの詳細説明に記載する「席情報」が挙げられます。

例えば「2階Cブロック10列の105番と106番の連番です」と詳しく書いてチケットを出品すれば、当然その席のチケットは特定されます。

この点に関してチケットストリートでは「100番台」程度の表現のあいまいさは認められていますのでそのように表記しましょう。

その他出品に関する細かい説明は出品手順の該当箇所で説明していきます。

チケットストリートの出品手順

1.まずはトップページを開きます。ページ上部に「出品」「リクエスト」「メニュー」と並んでいるところから「出品」をタップします。



2.出品するチケットのアーティストや公演を検索する画面が開きます。検索方法は、キーワードを入力して検索する「キーワード検索」、最近見た履歴から選ぶ「最近チェックした公演」、チケットのカテゴリーから絞っていく「カテゴリー検索」、過去に出品したチケットから選ぶ「過去の出品チケットから選択」のどれか好きな方法で検索します。

もしチケットストリートに登録されていない公演のチケットを出品しようとしている場合には「見つからない場合には」の項目から公演名を入力し「仮登録する」をタップしてデータを登録します。



3.アーティストを選択すると出品情報入力ページが表示されます。ここではアーティストで嵐を選んでいます。まずは公演情報と出品情報を入力します。



(1)開催日時と会場

「登録済みの公演から選択」ボタンから出品したいチケットの公演を選択します。もし公演が選択肢に無い場合にはひとつ前のページに戻り、仮登録からデータを登録しましょう。

(2)価格

出品価格を入力します。複数枚をまとめて出品する場合でもここでは1枚分の値段を入力します。また代金をまだ支払っていないコンビニ発券タイプのチケットの発券コードを販売する場合には「チケット代金別途」にチェックを入れます。

(3)定価(任意)

定価よりも安いチケットを出品するのであれば「定価以下チケットとして出品する」にチェックを入れておくといろいろと有利になります。なおこの項目は任意ですので、定価以下での出品であってもチェックを入れる必要はありません。

(4)出品枚数

2枚連番で出品するのか1枚のみで出品するのかを選択します。2枚出品する場合でも連番でない場合は1枚ずつ別々に出品する必要があります。また3枚以上の連番出品の場合には「コチラ」の部分をタップしてリンク先を参照します。

(5)発送方法

「郵送」「電子チケット」「コンビニ発券」「手渡し」の4つのうちから適したものを選択します。手渡しに関しては出品日が公演3日前〜当日の場合でしか選択することはできません。

(6)チケットの発券状態

チケットが今どのような状態かを「発券済み・所持」「未発券・未到着」から選びます。手元にあるなら前者、無いなら後者を選びましょう。

(7)送料

出品価格に送料が含まれるかどうかを選択します。送料が含まれるなら「送料込み」、含まれずに別途買い手に支払ってもらうなら「送料別」を選択します。

続けてチケット情報を入力します。



(1)チケットの購入元

チケットの購入元を「プレイガイド」「ファンクラブ」「主催者」「その他」から選択します。

(2)チケットの券面の名義

チケットに名義が入っているのかどうか、入っているのであれば男性なのか女性なのかを選択します。選択肢は「名義なし」「男性名義」「女性名義」「不明・非公開」の4つです。

(3)名義の塗りつぶしの有無

チケットが転売品だとばれた際に出所が分からないようにするために名義を塗り潰すことがあります。塗りつぶしがある場合は「塗りつぶしあり」、無い場合は「塗りつぶしなし」を選択しましょう。

(4)座席の詳細説明

座席に関する詳細を入力します。基本的には座席に関してわかることをほぼ全て記入しますが、席番だけは少し曖昧に記入します。

記入例
○アリーナ2階Bブロック4列目110番台
×アリーナ2階Bブロック4列目115番
×2階Bブロック前のあたりの真ん中付近

詳しくは「記入時の注意点」をタップしてください。

(5)買い手へのメッセージ

ここまでで入力してきた内容以外にも何か買い手へ伝える必要があればここに記入します。ただし個人情報であったり、直接取引を勧誘する内容などは記入してはなりません。

(6)出品管理者用メモ(非公開)

この商品に関するメモなどを記入できます。この欄は自分用のメモ欄ですので公開はされません。

(7)リクエスト情報を受け取る

リクエスト機能でリクエストされたチケットの内容が現在出品作業中のチケットに合致、または近いものであった場合にその情報を知らせてもらうかどうかです。リクエストに対して答えるつもりが無ければ「受け取らない」を、リクエストも利用する場合には「受け取る」にチェックを入れましょう。

ここまでで出品情報の入力は完了です。

最後に即決取引で出品する場合は「即決に対応する」にチェックを入れ、在庫返答取引にする場合は「即決取引に対応する」のチェックを外します。

これでよければ「出品情報を確認する」をタップして次へ進みます。

4.確認画面が表示されます。出品するチケットの情報がすべて良ければページを下までスクロールして「出品規定に同意して出品する」をタップします。



以上で出品が完了しました。



商品が購入されると、即決取引の場合はそのまま買い手の支払いへ、在庫返答取引の場合は在庫の有無を返答の上で在庫がある場合は買い手の支払いへ進みます。

支払いがされたら発送依頼の通知が来ますので速やかに商品を買い手へ発送しましょう。

また安心プラスを買い手が利用する場合には、発送先がチケットストリートの会社の住所になりますので注意しましょう。

ちなみに出品商品の編集や削除は、マイメニューの出品中の商品よりできます。

関連:チケットストリートの送り方!送れない発送方法に注意

チケットストリートで自宅以外の郵便局で受け取りする方法



ジャニーズやEXILEといったライブのチケットが個人売買されているチケットストリート(チケスト)で購入したチケットを指定の郵便局留めで送ってもらい郵便局で受け取る方法についてです。

配送業者で日本郵便を利用する場合に、荷物を指定の郵便局へ届けてもらいそこで受け取る、という郵便局留めという方法を使うことができます。自宅で受け取ることができないという人以外にも、旅行先などで急に物が必要になった時などにも便利です。

チケットストリートでもこの郵便局留めでの発送は禁止されていないため使うことができます。

(追記)チケットストリートは2021年5月31日をもってサービスが終了しました。

郵便局留めを使うメリット

郵便局留めは自宅ではなく指定の郵便局で商品を受け取る方法ですので、メリットもそれに付随する要素になります。

例えば24時間営業の郵便局を受け取り場所に選べば、配達可能時間内に自宅にいることができない人でも夜中や早朝に荷物を受け取ることができます。

またチケットストリートでの使い方で比較的多いのは、公演まで期間が無いチケットを購入した際に、公演会場近くの郵便局留めで送ってもらいそこでチケットを受け取ってそのまま公演に参加する、というものです。

配達予定日が公演当日になりそうな場合、自宅に送られて受取をしていと公演に間に合わなくなる可能性があります。ですが郵便局、それも公演会場の近くでの受け取りにしておけば問題が無いという訳です。

郵便局受け取りをする際の注意点

郵便局受け取りの注意点として、荷物が郵便局に到着しても連絡はしてもらえません。

追跡番号を用いて郵便局に荷物が届いたかどうかを確認し、届いた後には速やかに商品を引き取りに行きましょう。

また郵便局留めは日本郵便のサービスですからヤマト運輸や佐川急便では使うことができません。

郵便局受け取りを利用できる送り方はゆうパック・レターパックプラス・簡易書留郵便・書留郵便です。

もし出品者が日本郵便を使わないと表明しているときには郵便局留めを利用するのは難しいです。

郵便局受け取りをする方法

それでは郵便局受け取りをする方法についてです。

チケットストリートで郵便局受け取りをするためには、発送先を自宅ではなく郵便局あてに郵便局留めで送ってもらいます。

自宅以外の住所の指定の方法は、商品詳細の注文ボタンを押した後に表示される画面で「別の住所に送る」タブを選択します。



表示された画面に受け取りたい郵便局の情報を記入します。郵便局は国内であればほぼ全ての郵便局を指定することができます。

記入は以下の通りに行います。

郵便番号:指定する郵便局の郵便番号
住所:指定する郵便局の住所とそのあとに(郵便局名)留め
名前:自分の名前
電話番号:自分の電話番号

記入例
〒163-8799
住所:東京都新宿区西新宿1−8−8 新宿郵便局留め
名前:鳥背戸太朗
電話番号:090-1111-1111

あとは通常の注文と同じようにすれば大丈夫です。

もし注文完了後に発送先を変更する場合には以下のメールアドレスに、住所を変更したい旨と注文番号と発送先の情報(氏名、郵便番号、住所、連絡先)を記入したメールを送ります。

メール:info2☆ticket.st (☆を@に変更)

ただし発送が完了している場合には変更はできません。

以上で郵便局でチケットを受け取ることができます。荷物が郵便局に届いたら忘れないように鳥に行きましょう。

郵便局で受け取りされた過去の実際の追跡結果

参考までに日本郵便のゆうパックを郵便局留めで発送し配達まで完了した過去の実際の追跡結果は以下の通りです。

◼︎東京都から東京都に送ったゆうパック

状態発生日 配送履歴 取扱局 県名等
04/08 11:38 引受 足立北郵便局 東京都
04/09 保管 足立本木一郵便局 東京都
04/17 09:08 窓口でお渡し 足立本木一郵便局 東京都

東京都から4月8日(日曜日)の午前中に郵便局留めで発送されたゆうパックは、次の日の4月9日(月曜日)に受け取り場所として指定した郵便局に到着し、4月17日(火曜日)の朝に受け取りが完了しています。

◼︎群馬県から埼玉県に送ったゆうパック

状態発生日 配送履歴 取扱局 県名等
04/08 10:57 引受 太田郵便局 群馬県
04/08 17:16 中継 群馬南郵便局 群馬県
04/09 保管 熊谷箱田郵便局 埼玉県
04/13 10:27 窓口でお渡し 熊谷箱田郵便局 埼玉県

群馬県から4月8日(日曜日)の午前中に郵便局留めで発送されたゆうパックは、翌日の4月9日(月曜日)に受け取り場所として指定した郵便局に到着し、4月13日(金曜日)の午前中に受け取りが完了しています。

関連:チケットストリートの送り方!送れない発送方法に注意

チケットストリートの買い手と売り手のキャンセル方法



ジャニーズやEXILEといったライブのチケットが個人売買されているチケットストリート(チケスト)で売り手側と買い手側それぞれのキャンセルする方法、ペナルティとして課される違約金とキャンセル時期による違いについてです。

チケットストリートを含む個人間取引サイトでは買い手からも売り手からも基本的に一度確定した注文をキャンセルすることはできません。

これはもちろんキャンセルされた側が期待を裏切られる形で精神的ダメージを受けるだけでなく、場合によっては金銭的な損害が発生する可能性があるからです。

ではどんな場合もキャンセルできないのかというとそうではありません。チケットストリートでは、買い手も売り手も一定の条件の元でキャンセルをすることができます。

(追記)チケットストリートは2021年5月31日をもってサービスが終了しました。

買い手がキャンセルをする方法

まずは買い手からキャンセルする場合についてです。

買い手からのキャンセルする方法は入金をせずにキャンセル処理をされるのを待つという方法を取ります。

そのためキャンセルできるかどうかは注文後に入金しているかどうかの問題となります。

注文後に入金していない場合であれば、そのまま入金をせずに放置をしておくことで自動的にキャンセルになります。

入金には期限があり、その期限を過ぎると自動的にキャンセル処理がされるというのを利用する形です。

注意点として、キャンセルしたチケットは再注文ができません。一旦キャンセルしといて後で必要になったら買う、というような方法は使えません。

入金が完了している場合には原則として買い手からキャンセルすることはできません。

ただし例外的に期日までにチケットが届かない場合には支払いが完了していてもキャンセルすることができます。期日はそのチケットの代金の支払い日によって異なります。以下が入金日とキャンセルができる期間の関係です。

・入金日が公演の6日前までのチケット

公演4日前までにチケットが届かなければキャンセルできます。ただし安心プラスを利用しての取引の場合は、公演2日前までに届く見込みが無い場合に限ります。

・入金日が公演の5日前までのチケット

公演2日前までにチケットが届かなければキャンセルできます。

・入金日が公演の4日前までのチケット

公演日前日までにチケットが届かなければキャンセルできます。

売り手がキャンセルをする方法

買い手とは異なり、売り手からのキャンセルに関してはチケットを引き渡して取引が完了していない限りはいつでもすることができます。

ただしキャンセル自体は原則としてしてはなりませんし、キャンセルにはそれ相応のペナルティが課せられます。

キャンセルに伴うペナルティは違約金という形で課せられます。

違約金の額は取引方法およびキャンセルするチケットの公演日までの残り時間によって異なります。

1.在庫返答取引で在庫有りと返答して2日以内で、さらに公演まで14日以上ある場合

この場合のキャンセル料は「チケット代金の15%」または「1500円」のうち高い方、となっています。(いずれも税別)

2.上記1以外の場合で公演まで14日以上ある場合

つまり詳しく書くと、公演まで14日以上ある状態で、さらに即決取引またはリクエストで取引開始後の場合と在庫返答取引で在庫有りと返答して2日以上経っている場合ということです。

この場合のキャンセル料は「チケット代金の30%」または「3000円」のうち高い方、となっています。(いずれも税別)

3.公演まで14日以内の場合

取引方法に関わらずチケットの公演日まで14日以内の場合です。この場合のキャンセル料は「チケット代金の100%」となっています。(税別)

キャンセル料は以上の様になっていますが、キャンセル料さえ払えばキャンセルしてもいいだろう、とキャンセルを多用するのはいけません。

原則としてキャンセルは不可となっており、キャンセル料はその抑止の意味もあります。ですが抑止力として働かないのであれば、アカウントの利用停止や強制退会処分を受ける可能性が高まります。

ちなみに違約金の支払い方法は基本的には銀行振込ですが、キャンセルした取引以外に取引があってそちらで売上金がチケットストリートにプールされている場合にはそこから差し引かれる形となります。

関連:チケットストリートでチケットが用意できなくなったときの対処法

チケットストリートで値下げ交渉を依頼する方法



ジャニーズやEXILEといったライブのチケットが個人売買されているチケットストリート(チケスト)で値下げ交渉を依頼する方法についてです。

チケットストリートのような個人間取引サイトでは値下げ交渉はごく普通に行われています。

特にメルカリに代表されるフリマアプリでは非常にさかんであり、値下げ交渉が取引の前提であると言っても過言では無いほどです。

一方でチケットストリートでは、出品者と購入者がコミュニケーションを図りづらい作りになっていることや、値下げ自体を行わないと表記されていることから値下げ交渉はほぼ皆無です。

ですので結論を言ってしまえば、チケットストリートでは値下げ交渉を依頼する方法はありません。

しかし、値下げを希望する場合には違う方法でのアプローチが用意されています。

(追記)チケットストリートは2021年5月31日をもってサービスが終了しました。

チケットストリートで値下げ交渉ができない理由

利用規約に「値下げ交渉が禁止」と具体的には書かれていませんが、よくある質問の中に記述があります。

“※値下げの対応は行っておりませんのでご了承ください。”(チケットストリートのよくある質問「チケットの出品価格について」より)

また購入者は出品者と連絡を取れない、取りづらいシステムである点が値下げ交渉ができないもっともな理由となっています。

チケットストリートで出品者と購入者が連絡を取るためには、「運営の仲介によるメッセージのやり取り」「購入後の取引連絡」「即決取引における直前の場合」の3パターンしかありません。

運営仲介のメッセージは内容をほぼ100%検閲されますから、前述のとおり値下げ自体を否定していることからこれを使っての交渉はできません。

購入後の取引では値下げ交渉する意味はありません。

そうなると即決取引における直前の場合のコメント欄でのみ値下げ交渉が可能となりますが、直前の場合は非常に時間が限られているため、現実的に難しいです。

出品されている価格よりも安く手に入れる方法

値下げ交渉の目的は、現在出品されているチケットを現在の価格以下で手に入れることです。

ですので目的さえ達成できるのであれば手段は値下げ交渉である必要はありません。

この目的を達成するためにストリートで用意されている手段は「リクエスト」によるチケットの購入です。

リクエストは、自分が欲しいチケットの条件を提示し、それにマッチしたチケットを売ってくれる販売者を募るという購入手段です。これを値下げ交渉と同じような感覚で使います。

具体的には以下の流れです。

・出品中のチケットから欲しいチケットを見つける
・リクエスト画面を開く
・今さっき見つけたチケットと価格以外の条件を同じにして、価格のみ下げる

これでほぼ値下げ交渉と同じ状態になります。

そのチケットの出品者がこのリクエストを発見して、その条件でも売りたいとなれば値下げ交渉が成功したのと同じです。出品者はよくリクエストもチェックしているで十分ありえます。

ただし直接価格交渉するのとは違い、売る気が無い場合に拒否のコメントを受け取ることができないので見てないだけなのか拒否されたのかを見極めれません。

しかし狙っている出品者以外もターゲットにできるという利点もあります。

どちらにしろ値下げ交渉と目的は同じでも過程は異なりますので、完全に代わりとして使うことは難しいですが目的の達成には値下げ交渉と同程度の役割は果たせます。

運営としての値下げ交渉ができない理由

ちなみに運営が値下げ交渉を指せないようにしている理由としては、不要なトラブルを起こされないようにするためと利益の確保のためです。

コメント欄でのやり取りは、売り手と買い手のコミュニケーションが図れる数少ない場ですが、時にトラブルに発展することもあります。

特に値下げと取り置きはトラブルになりやすいものです。であれば最初からコメント欄なんて無くしてしまえ、というのがチケットストリートの取った方法です。

また値下げ交渉がサイト全体で常態化すると、値下げの分だけチケットストリート全体の売上が下がります。これを防ぐ意味でも値下げ交渉がしづらい環境を整えるのは重要なわけです。

関連:チケットキャンプでリクエストする方法と取り消す方法

チケットストリートでチケットが用意できなくなったときの対処法



ジャニーズやEXILEといったライブのチケットが個人売買されているチケットストリート(チケスト)で出品して注文が入ったチケットが用意できなくなった時の対処法についてです。

在庫があると思って出品していたのに実は在庫が無かった、用意できるはずだったのに不測の事態で用意できなかった、など理由はいろいろですが注文が入っているのにチケットが用意できないということは少なからずあります。

もしチケットストリートでそのような状態になってしまった時の対処方法を紹介します。

(追記)チケットストリートは2021年5月31日をもってサービスが終了しました。

取引形態別の対処法

チケットストリートでは、取引方法は3種類用意されています。

在庫を確保していることを前提とした「即決取引」、在庫が無いかもしれない「在庫返答取引」、購入者が自分が購入したい条件を出してそれに販売者が応じる形の「リクエスト」です。

そしてチケットを用意できなかった場合の対処法に関してはタイミングによって大きく2つに分けられます。

1.在庫返答取引の在庫の返答前のタイミング
2.即決取引またはリクエストで取引開始後または在庫返答取引で在庫返答後のタイミング

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1.在庫返答取引で在庫の返答前の場合

在庫返答お取引で返答前のタイミングでチケットが用意できないことが判明した場合には、在庫が無いことを注文者に対して知らせるだけでOKです。

そもそも在庫返答取引は、在庫が無い場合や手に入るかどうかわからない場合、他のサイトで並行して販売している場合のようにチケットの在庫が確実ではない時の出品方法ですから、在庫が無いことも想定しています。

ですのでチケットが用意できなくても特にペナルティはありません。

2.在庫を用意しなけらばならない状況の場合

規約上、チケットの在庫を必ず用意しなければならない状態なのに用意できなかった場合についてです。

具体的には「在庫返答取引で在庫有りと返答した後」「即決取引で注文が入った後」「リクエストに対して販売申請し取引が成立した後」です。

これらの場合には必ずチケットを用意しなければなりませんが、もし用意できなかった場合の対処法としては2通りが考えられます。

一つはキャンセル手続きを行って取引をキャンセルする方法です。

チケットストリートの取引は基本的にはキャンセルをすることができませんが、仕方なくであれば出品者からのみキャンセルが可能となっています。

ただしペナルティとしてキャンセル料を払わなければなりません。キャンセル料はチケットの公演までの残り期間によって異なります。詳しくは後述いたします。

そしてもう一つはチケットストリートやヤフオク!、チケットキャンプなどを用いてチケットを用意する方法です。要は転売です。

キャンセルの場合は売上金が入ってこない上にキャンセル料を支払わなければならないため、状況次第ではかなりひどいことになります。

一方でどこかから購入してくるのであればその購入代金は支払う必要はありますが、売上金は入ってきますからキャンセルよりはましな結果になりやすいです。この点に関しても詳しくは後述します。

キャンセル料

出品者からのキャンセル料は取引形態と公演までの残り期間により異なります。

1.在庫返答取引で在庫有りと返答して2日以内で、さらに公演まで14日以上ある場合

この場合のキャンセル料は「チケット代金の15%」または「1500円」のうち高い方、となっています。(いずれも税別)

2.上記1以外の場合で公演まで14日以上ある場合

つまり詳しく書くと、公演まで14日以上ある状態で、さらに即決取引またはリクエストで取引開始後の場合と在庫返答取引で在庫有りと返答して2日以上経っている場合ということです。

この場合のキャンセル料は「チケット代金の30%」または「3000円」のうち高い方、となっています。(いずれも税別)

3.公演まで14日以内の場合

取引方法に関わらずチケットの公演日まで14日以内の場合です。
この場合のキャンセル料は「チケット代金の100%」となっています。(税別)

ちなみにどこかから買って来てチケットを用意するか、おとなしくキャンセルするかを選択する際にはどちらの方が安く済ませることができるかということを考える必要があります。

損得の計算は以下の式で行います。
「売上金 – 仕入れ代金 – キャンセル料 」

例えば1万円(税別)で売れたチケットを用意できなかったとしましょう。既に公演日まで14以内であるとします。

この場合にキャンセルするとキャンセル料が1万円 + 税かかります。また取引はキャンセルされていますので売上金は入ってきません。しかし用意できなかったということは、仕入れを行っていないので仕入れ代金もかかっていません。損得計算式に当てはめますと「0 – 10,800 – 0 = -10,800」となり10800円の赤字となります。

一方でどこかから買ってくる場合には、チケットストリートでの取引は完遂できるので売上金が入ってきます。1万円のチケット代金に対して5% + 税の手数料を引かれますから入金額は9460円です。

またキャンセルもしないのでキャンセル料もかかりません。しかしチケットの仕入れを行うためチケット代金がかかります。損沢計算式に当てはめますと「9460円 – 0 – 仕入れ代金」となります。買って来た方が得、というのを式にしますと以下の通りです。

9460円 – 仕入れ代金 > -10800

整理すると 「仕入れ代金 < 20260円」となります。つまり仕入れ代金が20260円よりも安ければどこかから仕入れて来た方が得、といえます。

ただしこの場合の問題は条件に合うチケットがあるかどうか、と発送が間に合うかどうかと言ったあたりになります。

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