チケットキャンプとチケットストリートの比較
ジャニーズやAKB48、EXILE、三代目 J Soul Brothersといったライブのチケットが出品されているチケットキャンプ(チケキャン)と、似たようなサービスを提供するサイトであるチケットストリート(チケスト)の比較です。
どちらも一般のユーザーがチケットを出品したり購入したりすることができるサイトですが、もちろん違うサイトですからシステムや条件などが違います。
手数料や取引方法が違うのは当然ですが、それ以外では例えばチケットキャンプでは購入者の住所や名前は必ず相手に伝わりますがチケットストリートでは知られない取引方法も用意されている、といった違いがあったりします。
チケットキャンプとチケットストリートの違いを項目ごとに比較しながら確認していきましょう。
(追記)チケットキャンプは2018年をもってサービスが終了しました。
買い手(購入者)が払う手数料
・チケットキャンプの場合チケットキャンプで買い手が支払う手数料は、チケット代金の決済時に支払う決済システム手数料だけです。
1.決済システム手数料
チケット代金が10000円以下の場合:324円(税込)
チケット代金が10001円以上20000円以下の場合:540円(税込)
チケット代金が20001円以上の場合:チケット代金の3.24%(税込)
・チケットストリートの場合
チケットストリートで買い手が支払う手数料は、取引手数料と決済手数料です。
1.取引手数料
チケット代金が8000円以下の場合:400円 + 消費税
チケット代金が8001円以上の場合:チケット代金の5% + 消費税
2.決済手数料
チケット代金が10000円以下の場合:300円 + 消費税
チケット代金が10001円以上の場合:チケット代金の3% + 消費税
チケットキャンプで買い手が支払う手数料は決済に関する手数料だけです、一方でチケットストリートでは決済手数料に加えて取引手数料も買い手が負担しなければならないので、同じ値段のチケットを購入する場合にはチケットキャンプの方が安くなります。
売り手(出品者)が払う手数料
・チケットキャンプの場合チケットキャンプで売り手が支払う手数料は、チケットの代金に応じて支払う取引手数料と売上を口座に振り込んでもらう際に支払う振込手数料の2つがあります。
1.取引手数料
チケット代金が8000円以下の場合:690円(税込)
チケット代金が8001円以上の場合:チケット代金の8.64%(税込)
2.振込手数料
振込1回につき380円(税込)
・チケットストリートの場合
チケットストリートで売り手が支払う手数料は、売り上げを口座に振り込んでもらう際に支払う振込手数料だけです。
2.振込手数料
振込1回につき500円(税別)
チケットキャンプでは取引手数料がかかりますが、チケットストリートでは取引手数料が無料となっています。
またチケットキャンプでは口座に売り上げを振込んでもらう度に380円がかかりますが、チケットストリートでは500円+税で振り込んでもらえます。
このことから基本的には売り手の手数料は、取引手数料が無料であるチケットストリートの方が安いという事になります。
取引手数料に関しては、以前はチケットキャンプもチケットストリートもどちらも同じように買い手と売り手両方から同じ額を徴収していました。
しかし現在は、チケットキャンプは売り手から、チケットストリートは買い手から手数料を徴収するスタイルへと切り替えてそこをそれぞれの売りとしています。
同じ額でのチケットの販売であれば、売り手はチケットストリート、買い手はチケットキャンプの方がお得といえます。
買い手(購入者)からのキャンセルとペナルティ
・チケットキャンプの場合1.入金前
チケット代金を未払いのまま支払い期限を迎えると自動的にキャンセルになります。ただしキャンセルしたという履歴が残り、落札申請時に売り手から確認できます。
2.入金後
入金後のキャンセルはできません。ただし相手の規約違反などでチケットが入手できなかった場合などは返金されます。
・チケットストリートの場合
1.入金前
チケット代金を未払いのまま支払い期限を迎えると自動的にキャンセルになります。この場合、キャンセルになったチケットへ再入札できなくなります。
2.入金後
入金後のキャンセルはできません。ただし相手の規約違反など一定の条件を満たせば可能です。
キャンセルできる条件はほぼ同じですが、未入金による自動キャンセルのペナルティに差があります。
チケットキャンプではその後の取引に不利になる履歴が付くのに対し、チケットストリートでは特にありません。
売り手(出品者)からのキャンセルとペナルティ
・チケットキャンプの場合チケットキャンプで出品者からのキャンセルはどのタイミングでも可能ですが、それ相応のペナルティがあります。
1.通常落札としての出品の場合のペナルティ
チケット代金の20%
「悪い」の評価
2.即決落札(即落)としての出品の場合のペナルティ
チケット代金の100%
「悪い」評価
・チケットストリートの場合
チケットストリートで出品者からのキャンセルは状況によりペナルティがあったりなかったりします。
1.通常取引(在庫返答取引)の場合のペナルティ
在庫確認の段階で在庫なしとすればペナルティ無しでのキャンセルが可能です。ただし在庫があるとした後にキャンセルする場合には以下の条件でキャンセル料が課されます。
a.在庫有りと回答してから2日以内かつ公演まで7日以上ある場合
チケット代金の10%または1500円の大きい方(税別)
b.在庫有りと回答してから2日以上かつ公演まで7日以上ある場合
チケット代金の30%または3000円の大きい方(税別)
c.上記以外の場合
チケット代金の100%
2.それ以外の場合のペナルティ
キャンセルはできますが以下のキャンセル料が発生します。
a.公演まで7日以上ある場合
チケット代金の30%または3000円の大きい方(税別)
b.公演まで7日以内の場合
チケット代金の100%
決済方法と直接取引
比較の前に「エスクロー方式」と「直接取引」の用語を知っておく必要があります。エスクロー方式
買い手と売り手の代金のやり取りを信頼できる第三者が仲介する決済方式です。
買い手が第三者にお金を支払い、それを買い手が確認して売り手が商品を発送します。商品が買い手に届き不備が無いことが確認されたら第三者から売り手に代金が支払われます。
こうすることで「代金を払わない買い手」と「商品を渡さない売り手」を排除することができるメリットがあります。デメリットは第三者への手数料が発生する点です。
直接取引
買い手と売り手が直接代金のやり取りをすることです。例えば手渡しであったり、口座への振込であったりです。
インターネット上の取引では先払いが多いので、代金だけ受け取って商品を渡さないという詐欺が発生することがあります。
・チケットキャンプの場合
チケットキャンプではあんしん決済という名前のエスクロー方式の決済を利用しなければなりません。直接取引は利用規約で禁止されており、実際に行わなくても誘うだけでペナルティを受けます。
・チケットストリートの場合
チケットストリートでは基本的にはエスクロー方式を利用しての決済となります。
どちらもエスクロー方式を採用することで買い手の安全性と手数料による収益を確保しています。
ちなみに以前はチケットストリートでは例外的に公演まで5日を切っているチケットに関しては、直接取引が可能となっていましたが、詐欺などのトラブルの温床となりえるため出来なくなりました。
相手に名前や住所を知られるかどうか
・チケットキャンプの場合買い手:必ず相手に知られる
売り手:本人確認済みであればチケットキャンプ名義で発送可能
・チケットストリートの場合
買い手:安心プラスオプションの取引の場合は通知しなくても取引できる
売り手:チケットストリート名義で発送可能
ただし安心プラスオプションはチケット代金の10%または1000円の高い方(税別)がかかります。
チケットキャンプもチケットストリートもどちらも匿名での発送ができますが、受け取り側が匿名で可能なのはチケットストリートの有料オプションを利用した場合だけです。
本人確認の有無
・チケットキャンプの場合買い手:出来るがする必要はない
売り手:しなくても取引に支障はない
・チケットストリートの場合
買い手:出来るがする必要はない
売り手:本人確認しないと売上金を受け取れない
チケットキャンプでは本人確認をしていないアカウントでもチケットの販売および売上金の受け取りができますが、チケットストリートでは本人確認無しでも販売はできますが売上金の受け取りができません。
大きなところの違いは以上です。
手数料を始め全体的にチケットキャンプは売り手寄り、チケットストリートは買い手寄りとなっている印象です。
チケキャンとチケストがつながってる噂の検証
チケットストリートでチケットを購入したのに、チケットキャンプの運営名義でチケットが届いた、という事例が報告されています。これはチケットキャンプとチケットストリートがつながっているというわけではなくて、チケットストリートでそのチケットを販売していた売り手のせいなのです。
どういうことかというと流れは以下の通りです。チケストでの売り手をA、チケストでの買い手をB、チケキャンでの売り手をCとします。
・売り手Aは手元にチケットがない状態でチケットストリートで出品する
・買い手Bがチケットストリートでそのチケットを購入する
・Aがチケットキャンプで売り手Cから同じチケットを購入する、この時に送り先をBの住所にする
・Cがチケットキャンプ運営名義でBの住所に送る
・チケストで購入したBの手元にチケキャン名義のチケットが届く
つまりこのケースは、チケットキャンプからチケットストリートへの分かりやすい空売り転売の例の一つなのです。
上の例でAがCから自分の所にいったん送ってもらい、それをAからBへ送ればトラブルは起きませんが、それではAは送料を損してしまうのでCにBの住所を教えて直接送らせたというわけです。
チケットキャンプのFC先行枠とは?入場時に会員証の提示はあるのか
ジャニーズやAKB48、EXILE、三代目 J Soul Brothersといったライブのチケットが出品されているチケットキャンプ(チケキャン)のFC先行枠についてです。
FCとはファンクラブのことで、チケット購入の際にファンクラブに入っていると一般購入に比べて早い時期にいい席を予約できることがあります。これをFC先行枠といいます。
FC先行枠は一般枠よりもいい席であることがほとんどですので、チケットキャンプでも高値が付きやすく、たくさんのチケットが出品されています。
ただしFC先行枠でのチケットの中には、入場時に会員証や身分証の提示を求められる場合が高い確率であります。
チケットを購入する前にきちんと確認していなければ、現地で入場できずに困ってしまうことも考えられます。このページでどのように確認すればいいのか見ていきましょう。
(追記)チケットキャンプは2018年をもってサービスが終了しました。
公演情報などを確認する
ファンクラブの会員でも常に会員証を持ち歩いているわけではありません。ですので会員証の提示が必要な公演の場合には、ほぼ100%の確率で公式にその旨がアナウンスされます。今の時代、ほとんどの公演情報はインターネットで見ることができるのでまずは会員証の提示が必要なのかどうかを確認しましょう。
身分証についても同じで、本人確認を行う場合にはその旨と本人の確認方法を事前に通知してあるものです。
出品者に聞く
調べてもわからなかったり、調べるのが面倒である場合には出品者に聞いてみるのも一つの手です。大抵の場合にはチケットの裏面などに書かれているため出品者はすぐにわかります。また出品者=ファンクラブ会員である場合にはファンクラブ専用のWEBページから確認することもできますから、普通に検索するよりも確実だったりします。
また過去に取引された同一チケットの説明を見てみるというのもありです。
説明に身分確認があるかどうかを書く出品者も少なくは無いですから、いくつか見ればそこそこの確率で見つけることができます。
会員証・身分証貸し出し、同伴
チケットキャンプで出品されているチケットで、最初から入場時に本人確認をされることがわかっているものについては会員証や身分証の貸し出し、または正規ルートでのチケット購入者である出品者が入場まで同伴するという条件で出品されているものがあります。会員証・身分証の貸し出しの場合には現地での手渡しや郵送でチケットと一緒に送られてきます。多くの場合は顔写真の無い保険証が使われます。
現地での手渡しを行う行為自体はまったく問題ありません。
出品者同伴については現地で待ち合わせて一緒に入場ゲートを通過するというものです。
本人確認といっても同伴者までするわけではなく申込者だけというのがほとんどですから、多くの場合はこの方法で入場できます。
こうすることで身分確認がある公演でも正規ルートでないチケットで入場することができるというわけです。
もし欲しいチケットが身分確認のあるものであった場合には出品者にこれらの対応ができるのかどうかを確認してみましょう。
ちなみにファンクラブの会員証はカードタイプのものが一般的で、会員の写真などは無い場合が多いです。
そのため現地での会員証確認についても、性別さえ合っていれば借りものの会員証であっても一切怪しまれることはありません。
同伴にまつわる小ネタ
チケットキャンプで購入したチケットで同伴した時に、連番チケットにもかかわらず同伴した売り手の人はどこかに行って両隣りに知らない人が座る、という事があります。連番チケットであれば、連番のどれかは売り手の人、残りがチケットキャンプで買った人なわけなので必ず売り手と買い手が隣同士になるはずなのにこのようなことが起こるのはなぜなのでしょうか?
まずチケットキャンプでチケットを販売しているのは、チケットが不要になったから譲るという一般ユーザーだけでなく、営利を目的とした個人や法人のプロユーザーもいます。
プロユーザーは同じコンサートにおいて一人でいくつものアカウントを駆使してチケットを手に入れています。
たとえば連番のチケットを3セット6席をFC先行枠で獲得するという事なんかもあります。これが同伴が必要なコンサートであれば、全部を1枚づつ売りさばいた場合には、買い手一人ずつに対して売り手は同伴して入ったり出たりという事をする必要があります。
そして3セットあっても売り手の席は1つなので、売り手が隣に来る席は3セットのうち1席だけとなり、他のセットの席は全てチケットキャンプの買い手同士が隣になるというわけです。
関連:チケットキャンプで入場拒否になったときの対処法
チケットキャンプで定価以上で売る行為は違法か徹底考察
ジャニーズやAKB48、EXILE、三代目 J Soul Brothersといったライブのチケットが出品されているチケットキャンプ(チケキャン)でチケットを定価以上の価格で高く売る行為についてです。
チケットキャンプでは定価以下のチケット売買がほとんどを占めますが、定価以上の商品も数多く出品されています。中でも嵐などの人気グループのチケットとなると定価の数倍〜数十倍の値で取引されることもあります。
そしてこのような高値で取引していてもチケットキャンプの規約違反にもなっていません。法律違反かどうかは場合に依りますが、チケットキャンプでの販売に関しては通常は法律違反とされる確率は低いです。
このページではこのようにチケットキャンプでチケットを定価以上の値段で売るためにはどのように出品すればよいのか、また法律違反になるのはどのような時なのかを見ていきましょう。
(追記)チケットキャンプは2018年をもってサービスが終了しました。
定価以上での出品方法
定価以上での出品が通常の出品、特に定価以下での出品と違う点は一か所のみです。チケット価格下の「定価以下のチケットの出品です」のチェックを必ず外しておくことです。
これを間違えてしまったり、手数料を無料にするためにチェックを入れた場合には規約違反となります。
ばれた場合は通常の手数料を請求されるだけでなく退会処分や利用停止といったペナルティを課されます。
この点だけに注意して他の項目は通常の出品と同様に出品すれば大丈夫です。
(追記)定価以下でも手数料が発生するようになりました。
規約に関して
チケットキャンプの利用規約では出品価格に関しての規約は無く、抵触する可能性があるものとしては「売り手は、転売する目的で得たチケット等を出品してはならないものとします。」の一文が考えられます。また規約とは別にページの下の方に小さく「転売目的でのチケット購入、販売は固くお断りさせて頂きます。」とも書かれているのでこれも場合によっては関係してきます。
しかし前者はともかく後者の文章は見せるつもりが無いような位置に書かれているので、本当に禁止しているのではなく何かあった時の言い訳のためのものと考えられます。
となると定価以上での販売に関する実際の規約は「転売目的で得たチケットの出品の禁止」ということになります。つまり「転売目的で得たわけではないチケットであれば、どんなに利益を上げても規約上はOK」ということです。
よって規約上の注意点はそのチケットが「転売目的で入手された」と判断されるかどうかが問題です。
実際には転売目的かどうかを判断するのは非常に難しく、例えば同じチケットを何枚も出品するといったことをしない限りはこの規約に明らかには抵触しません。
法律に関して
定価以上の値段で販売するにあたり、抵触する可能性のありそうなのは迷惑防止条例(ダフ屋行為の禁止)と古物営業法違反です。しかし後者に抵触して逮捕された例は少ないので迷惑防止条例だけ説明します。迷惑防止条例で禁止されているダフ屋行為は以下の二つを指します。
1.公衆の場で、チケット類を他者に転売すること。
2.転売目的でチケット類を公衆に対して発売する場所において購入すること。
まず1についてですが、定義上チケットキャンプでの販売が転売であることは否めないので、チケットキャンプやヤフオク!などのインターネットが公衆の場とみなされるかどうかが問題となります。
明確にインターネットを公衆の場として定めている見解は無いため場合によって判断が異なります。
ただこの項目での逮捕はかなり少数派であり、インターネット上では大量出品であったり目に余るほどの高値で販売でもしない限りはほぼ大丈夫です。
2に関してですが、インターネット上での転売でこの条例違反で逮捕された人のほとんどはこちらの要件に抵触しての逮捕です。つまり、インターネット上で転売したからではなく、チケットを購入した時点で転売目的と判断されたからです。
「公衆に対して発売する場所において購入すること」に関しては実店舗での正規ルートでの購入だけでなく金券ショップでの購入も該当します。インターネットでの購入は1と同様です。
ただしこの要件で逮捕されている人はほぼ転売目的で「大量に」購入していたり、繰り返し転売していたりと、その理由が販売価格にあるというよりは販売回数や出品量が個人での利用の範疇を超えているからという例がほとんどです。
元々のダフ屋行為に関する法律の文章が解釈次第で違法であるとも違法でないとも取れますから、チケットキャンプで定価以上で販売することが明確に法律違反かどうかは言えないという訳です。
ただ現実的には明らかに転売目的であると判断されることがないような少量の取引であれば、違法と判断される確率は限りなく0に近いです。
逆に大量に出品していたりすれば販売価格に関わらず違法と判断される確率が上がってしまう訳です。
市場価値と定価の剥離
定価以上での転売ができる背景として、市場価値と定価の剥離があることが挙げられます。「嵐」の例でいえば定価の数倍の値段で転売されることもあるわけですが、そのチケットにそれだけの価値があるにも関わらず、公式ではこの価値を考えない破格の定価で売り出しています。この為、抽選は異常なまでの倍率になり欲しい人は手に入れることができません。
この問題の解決には事業者が販売システムを見直す必要がありますが、現状そのような動きは無く、チケットキャンプでもしばらくは定価以上でのチケットの出品が相応の量あると考えられます。
チケット販売元の規約への違反について
チケットキャンプでの定価以上でのチケットの販売は、日本の法律的に、またはチケットキャンプの規約的に考えて大丈夫である場合であっても、チケット販売元の規約には違反する場合がほとんどです。というのもジャニーズやAKSをはじめとしてほとんどのチケットの販売元はチケットの転売を規約で禁止しています。
ここでいう「転売」には、利益を目的として定価以上の価格で販売する営利目的の転売だけでなく、利益を目的としない定価以下での転売も含まれているため、基本的にはチケットキャンプでチケットを販売するだけで例外なく規約違反となります。
そのためチケットキャンプで販売されているチケットは、席の場所や購入者の氏名などそのチケットが特定される情報はほぼ隠されているというわけです。
ちなみにチケット発行元の規約に違反した場合は、該当するチケットは無効とされ入場できないか、一度入場させて席に座った後に外に連れ出されます。
後者の一度会場の中に入れて席につかせてから外に連れ出されるのは、他の観客に規約違反者がどのように対処されるのかを見せつけて、その様子をツイッターやFacebookで拡散してもらうことでチケット転売の抑止力として働かせるための一種のパフォーマンスとしての目的があります。
関連:チケットキャンプで転売している人を見分ける方法
チケットキャンプに出品する方法!出品の取り消し方法も
ジャニーズやAKB48、EXILE、三代目 J Soul Brothersといったライブのチケットが出品されているチケットキャンプ(チケキャン)で出品する方法と出品取り消し方法についてです。
チケットキャンプのサイトは誰でも購入や出品が比較的簡単にできるように設計されています。
しかしやはりこのようなサイトに慣れていなければ出品とは難しいものですし、他のサイトで慣れていてもチケットキャンプが初めてであれば不安もあります。
このページで具体的な出品手順や出品を取り消す方法を解説していきますのできちんと確認しておきましょう。
(追記)チケットキャンプは2018年をもってサービスが終了しました。
チケットを出品する際の手数料や注意点
チケットの売り手(出品者)が負担する手数料には2種類あります。商品が売れた際に代金の一部を徴収される「取引手数料」と売上金を自分の口座に入金してもらう際に徴収される「振込手数料」です。
・取引手数料
取引手数料はチケットの代金によって異なります。8000円以下の場合は定額で税込560円です。8001円以上の場合には商品代金の税込8%です。またチケットを定価以下として出品する場合は取引手数料は無料です。
・振込手数料
振込手数料は一度の振込につき税込380円です。これは売上金および振込額に関わらず一定です。
注意点についてですが、出品するためには会員登録後にモバイル認証を行う必要があります。モバイル認証を行っていない場合にはチケットキャンプでの売買はできません。
またチケットキャンプでは取り扱ってはならないチケットや、やってはいけない行為がいろいろあります。
例えば宝くじや馬券といったものはチケットの一種とはいえチケットキャンプでは取引が禁止されていますので出品できません。
規約違反例としては、ヤフオク!とは違い買い手の人に直接お金を振り込んでもらうのも違反となります。
出品前にこれらをきちんと把握しておく必要があります。
詳しくは別ページで解説していますのでそちらを参照してください。
関連:チケットキャンプで規約違反になる出品禁止商品など徹底解説
チケットを出品する手順
それでは具体的にチケットを出品する手順についてです。1.まずはチケットキャンプのトップページを表示します。右上に「チケット出品」「リクエスト」と並んでいるところから「チケット出品」をクリックします。
2.チケット出品条件の入力ページが表示されます。項目が多いのでそれぞれの項目に分けてみていきます。まずは出品する公演を選択します。入力事項は「アーティスト・チケット名」「日時・場所」の二つです。「公演名」前期の二つを入力すれば自動入力です。まずは「アーティスト・チケット名」を入力します。入力途中で予測変換が枠の下に出ますのでその中から該当するものを選びます。次に「日時・場所」を選択します。現在登録されている候補から選択することができます。
3.チケットの価格と枚数を指定します。まずは出品チケット価格を指定します(画像赤枠)。入力欄に1枚当たりの価格を入力し、右のチェック欄でチケット代が別かどうかを指定します。チケット代別の場合にはチェックを入れます。
次に定価以下かどうかの指定をします(画像橙枠)。出品価格が定価以下であればチェックを入れることで取引手数料が無料になります。
次に枚数を指定します(画像黄枠)。1〜4枚の範囲で指定ができます。また複数枚の場合はバラ売りが可能かどうかも指定できます。
次に発送方法を指定します(画像緑枠)。郵送で送るなら「郵送」、会場で直接渡すなら「手渡し」を、メールなどで送れる電子チケットであれば「電子チケット」を選択します。複数指定することも可能です。
また郵送を選択した場合には送料を込みで出品するか送料別にするかを選択できます。
4.チケットの情報を入力します。まずはチケットの購入元を指定します(画像赤枠)。「プレイガイド」「ファンクラブ」「主催者」「その他」の中から該当するものを選びます。「その他」を選んだ場合には購入元の情報を後述のチケット詳細に入力しましょう。
次にチケットの状態を指定します(画像橙枠)。すでに手元にありいつでも発送できる状態であれば「発券・所持済み」を、手元にチケットが無く発送がすぐにはできない場合には「未到着・未発券」を選択します。
「発券・所持済み」を選択すると名義の選択肢が出ます。「名義無し」「非公開」「名義あり(男性)」「名義あり(女性)」の中から該当するものを選びます。
選択したチケットの種類によっては次に席の種類の指定があります。もしある場合にはチケットに書かれているものを選択しましょう。
次にチケットの詳細を入力します(画像黄枠)。
チケットの座席の位置や種類、取引についてのことなど伝えたいことをきちんと記述しましょう。
何を書いていいか分からない場合はテンプレートを選択(画像緑枠)をクリックすると運営が用意してくれている見本がありますので活用しましょう。この当ページでも例文を後述いたします。
5.チケットの画像と出品終了時刻を指定します。まずはチケット画像をアップロードします(画像赤枠)。「参照…」のボタンからファイルを選択するとアップロードされます。間違えてアップロードした場合には削除できます。
次に出品の終了時刻を「終了日」「終了時刻」の2か所で指定します(画像橙枠)。終了日は出品している当日から公演日まで、終了時間は24時間1時間単位で指定できます。公演日の公演時間よりも遅い時間も指定できるので間違って指定してしまわないように注意しましょう。
6.最後に即落の設定をします。「即落に対応する(おすすめ)」に最初からチェックが入っていますが、評価が悪い購入者に落札されてしまい取引を余儀なくされる可能性もあるので、相手を選びたい場合はチェックを外しましょう。即落にする場合は入金期限をここで設定します(30分〜12時間)。出品情報の全ての項目を入力し終わったら「チケット出品確認ページへ」をクリックします。
7.出品情報の確認ページが表示されます。それぞれの項目を確認して大丈夫であればページ最下部にある「チケットを出品する」をクリックします。
以上でチケットの出品が完了しました。チケット情報については出品中のチケットページから編集したり変更したりできます。また後述の取り消しも同じページからできます。
出品を取り消す手順
出品した商品を取り消す具体的な手順です。1.まずはチケットキャンプのトップページから右上のアカウント名「○○さん」を押しアカウントページを開きます。ページ中央部あたりにある「売り手」の項目の「出品中(○)」を押し、表示されたページから削除したい出品をクリックします。
2.出品中のチケットページが表示されます。「編集する」「出品の取消し」と並んでいるところから「出品の取り消し」をクリックします。
3.出品を取り消すかどうかの確認画面が表示されますので「OK」をクリックします。
以上で出品の取り消しができました。
出品詳細の例文
基本的にはチケットキャンプが用意してくれているテンプレートを変更して使うので事足ります。ただしテンプレートを利用している売り手は非常に多いので差別化を図りたい場合には使わないという選択肢もあります。例文1:チケットキャンプのテンプレ改変
【座席・席種】
Aブロック10列目 300番台の席です。比較的前の方の席ですのでよく見えると思います。
チケットは発券済みです。
【発送方法】
あんしん決済確認後、すぐにレターパックプラスにて発送させて頂きます。
発送連絡の際には、追跡番号もお伝え致します。
【ご案内】
※身分証の貸し出しや同伴は致しておりません。また入場できなかった場合でも返金は致しません。
※平日昼間は仕事のためご質問に返信できません。
※チケットキャンプのルール通り、落札後のキャンセルはお受けできません。
※チケットがお手元に届きましたらすみやかに受取連絡をお願いします。 ご質問などがあれば、事前に質問欄からご連絡ください。
お取引完了まで丁寧な対応を心がけております。 よろしくおねがいします。
例文2:簡易バージョン
Aブロック10列目 300番台の席です。急な仕事で行けなくなりましたのでお譲りします。落札後速やかに簡易書留にて発送させていただきます。
同伴や身分証の貸し出しは行っておりません。本人確認で入場できなかった場合でも返金は致しませんのであらかじめご了承ください。
何かご質問等がございましたら質問欄からお願いいたします。
関連:手数料は高い?チケットキャンプの出品と購入の手数料
最後によくある質問とその回答
(質問)チケキャンの売上金の送金期限はいつまでですか?(回答)期限はありません。
(質問)チケットキャンプで決済後の取引連絡で座席番号の詳細を聞かれました。教えても大丈夫でしょうか?
(回答)決済も終わっていますし取引連絡なら大丈夫です。単純に場所が気になっているだけです。
チケットキャンプで評価する方法!良い・普通・悪いの基準
ジャニーズやAKB48、EXILE、三代目 J Soul Brothersといったライブのチケットが出品されているチケットキャンプ(チケキャン)で相手を評価する方法です。
チケットキャンプにおける評価は、プロフィール(自己紹介)と並びその売り手または買い手がどんな人なのかを判断するための大きな要素の一つです。
特に評価はその人と取引した人が付けますので信頼性が自己紹介よりも高いです。
このページでは買い手目線で評価を相手につける具体的な方法および評価の目安や評価メッセージ例文を紹介していきます。
(追記)チケットキャンプは2018年をもってサービスが終了しました。
相手を評価する際の注意点
買い手は商品を受け取った受取連絡<として評価を相手に送信します。チケットキャンプでは買い手が商品を受け取り、受取連絡をすることで取引が完了します。つまり買い手が相手を評価するのは取引の最後ということになります。
受取連絡で評価を送信する際には評価メッセージを入力します。
これは必須事項です。またその評価メッセージは全体に公開されます。
ですので自分のものも相手のものも含めて個人情報を記入しないように注意しましょう。もし個人情報などを入力した場合には強制退会も含むペナルティの対象となります。
評価についてですが、特に相手に問題が無かった場合には「良い評価」を付けるようにしましょう。
勘違いされがちですが特にいいことがあったわけでもなくても問題が無ければ「良い評価」です。そこから減点方式でつけていきます。詳しくは後述します。
評価をする手順
取引を進めて商品を受け取り、商品の確認が完了したところ以降の手順を解説していきます。1.まずチケットキャンプのトップページを表示します。ページ右上に自分のアカウント名が「○○さん」と表示されていますのでこれをクリックします。
2.アカウントページが表示されます。左側の「マイページ」「チケット管理(売り手)」「チケット管理(買い手)」「売上管理」「アカウント」「メール配信設定」と並んでいるところから「チケット管理(買い手)」をクリックします。「取引中」「リクエスト中」「終了」のタブのうち「取引中」が選択してあることを確認し、評価をしたい「受取連絡待ち」となっている取引をクリックします。
3.受取連絡フォームが表示されます。「受取連絡」「相手の評価」「評価メッセージ」の3点を入力し送信します。この3点は全て必須ですので省けません。また評価メッセージは全体に公開されますので個人情報などを書かないようにしましょう。評価をする際の目安と評価メッセージの例文に関しては後述します。
以上で売り手への評価が完了しました。
また受取連絡をするとその取引が完了します。
評価する際の基準
相手への評価は「良い☆3つ」「普通☆2つ」「悪い☆1つ」の3段階で行います。基本的には減点方式で行います。
「良い」評価は、チケットキャンプにおいては「特に取引に問題は無かった」という意味です。
感動的なほど丁寧であったり、注文から数分で出荷してくれるほど迅速であったというような特別いいことがあってもなくても問題が無ければ「良い」を付けておきましょう。
そこから「多少問題があった」「説明不足だった」などあった場合は「普通」の評価をします。
例えばチケットの発送が説明してたよりも遅かったり、梱包がいまいちでチケットが少しよれよれになっていたりした場合などです。
さらに大きなトラブルや不満があれば「悪い評価」を付けます。
例えばメッセージで暴言や不快な文章を送ってこられた場合や商品を送ってこない場合、相手が規約違反を犯した場合などです。
トラブルになった時に悪い評価を付ける簡単な目安としては、運営に問い合わせる程度だったかどうかが一つあります。そのトラブルの解決のために運営に問い合わせる必要があったものであれば「悪い」、そうでなければ「普通」で問題ないです。
このように「良い」評価が普通であり、「普通」の評価がちょっと悪いぐらいの感じで使われているのはヤフオク!やAmazonの影響が強く出ています。
これらのサイトでは基本的に良い評価を付け、不満があるときに普通以下の評価を付けるという流れがあります。
このためこれらのサイトを今まで利用していたユーザーがチケットキャンプでも同様の使い方をすることを見越して、チケットキャンプでもそのような流れになっているという訳です。
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