現金書留封筒の書き方!住所・名前・電話番号など全記載項目解説



郵便局から現金を送るためのサービスである現金書留を差し出すときに使用する専用封筒の書き方を住所・名前・電話番号など必要項目ごとに解説します。

現金書留の専用封筒には定形郵便用・定形外郵便用の二種類がありますが、いずれの封筒であっても記入する面は表面だけで、裏面には記入する項目はありません。

記入する内容は、お届け先と差出人それぞれの郵便番号・住所・氏名・電話番号となっています。レターパックなどのような、内容品などの記入項目はありません。

個人から個人に送る場合



現金書留を個人から個人に差し出す際は、現金書留の記入項目に従って、以下のように記入していきます。

◼︎郵便番号

現金書留専用封筒の右上部にある郵便番号欄は宛先の郵便番号を記入します。ハイフンが元から振られているように、7桁の数字を記入してください。

◼︎お届け先おところ(お届け先)

専用封筒の上半分のお届け先欄の「お届け先おところ」と書かれている項目には、宛先の住所を記入します。

宛先がマンションなどの一室であれば、マンション名や部屋番号まで省略せずに記入して下さい。

◼︎おなまえ(お届け先)

上記のお届け先おところの一つ下の「おなまえ」と書かれている項目には、宛先の人の氏名を記入します。

宛先が個人であれば、専用封筒にはすでに「様」の印字がされているため、氏名のみを記入すればOKで、継承の記入は不要です。

◼︎でんわ(お届け先)

上記のおなまえの一つ下の「でんわ」と書かれている項目には、宛先の電話番号を記入します。

固定電話・携帯電話いずれでも構いませんが、市内宛ての郵送であっても市外局番も含めて省略せずに記入して下さい。

◼︎ご依頼主おところ(ご依頼主)

専用封筒の下半分のご依頼主欄の一番上の「ご依頼主おところ」と書かれた項目には差出人の自宅住所を記入します。赤い字で郵便番号とその右隣りには書かれているので、郵便番号も一緒に記入します。

住所はマンション名や部屋番号も省略せずに記入して下さい。

◼︎おなまえ(ご依頼主)

上記のおところの一つ下の「おなまえ」と書かれた項目には、差出人本人の氏名を記入します。当然、差出人自身の名前であるため、「様」などの継承は不要です。

◼︎でんわ(ご依頼主)

上記のおなまえの一つ下の項目には、差出人の電話番号を記入します。固定電話でも携帯電話でもいずれでも構いません。

個人から会社に送る場合



現金書留を個人から会社に差し出す場合であっても、記入する内容は個人間の場合と変わりませんが、宛先のおなまえ欄には宛先の会社の部署名などを記入します。

◼︎郵便番号

宛先が会社などである場合でも、専用封筒の右上部にある郵便番号欄は宛先の会社の郵便番号を記入します。

◼︎お届け先おところ(お届け先)

専用封筒の右半分のお届け先欄の「お届け先おところ」の項目には、宛先の会社の住所を記入します。宛先の会社がオフィスビルの1フロアである場合には、ビル名や部屋番号まで正しく記入して下さい。

◼︎おなまえ(お届け先)

上記のお届け先おところの一つ下の「おなまえ」の項目には、宛先の会社の部署名などを「株式会社セラーバンクXX事業部御中」といったように記入します。

専用封筒には元から「様」の文字が印字されているため、宛先が企業の部署などであれば様を二重線で消してから「御中」と書き直します。

◼︎でんわ(お届け先)

上記のおなまえの一つ下の「でんわ」の項目には、宛先の会社の電話番号を記入します。相手の会社の電話番号がわからない場合であっても、企業のHPを見てみると書かれていることが多くあります。

◼︎ご依頼主おところ(ご依頼主)

封筒の下半分のご依頼主欄の一番上、「ご依頼主おところ」の項目には、差出人の自宅の住所を記入します。併せて郵便番号も一緒に記入します。

◼︎おなまえ(ご依頼主)

上記の「ご依頼主おところ」の一つ下の「おなまえ」の項目には、差出人の氏名を記入します。当然、「様」などの継承は不要です。

◼︎でんわ(ご依頼主)

上記の「おなまえ」の一つ下の「でんわ」の項目には、差出人の電話番号を記入します。固定電話でも携帯電話でもいずれでも構いません。

会社から会社に送る場合



現金書留を会社から会社に送るといった企業間のやりとり場合でも、記入する内容は個人の場合などと変わりませんが、宛先の差出人それぞれのおなまえ欄には会社の部署名などを記入します。

◼︎郵便番号

専用封筒の右上部にある郵便番号欄は宛先の郵便番号を記入します。ハイフンが元から振られているように、7桁の数字を記入して下さい。

◼︎お届け先おところ(お届け先)

専用封筒の上半分のお届け先欄の「お届け先おところ」と書かれている項目には、宛先の会社の住所を記入します。宛先の会社がオフィスビルに入っている会社であれば、ビル名や部屋番号まで正しく記入します。

◼︎おなまえ(お届け先)

上記のお届け先おところの一つ下の「おなまえ」の項目には、宛先の会社の部署名などを「株式会社セラーバンク人事部御中」といったように記入します。

専用封筒には元から「様」の文字が印字されているため、宛先が企業の部署などであれば様を二重線で消してから「御中」と書き直して下さい。

◼︎でんわ(お届け先)

上記のおなまえの一つ下の「でんわ」の項目には、宛先の郵便番号を記入します。市外局番を省略せずに、正しく記入して下さい。

◼︎ご依頼主おところ(ご依頼主)

封筒の下半分のご依頼主欄の一番上、「ご依頼主おところ」の項目には、差出人である会社の住所を記入します。併せて郵便番号も一緒に記入します。

◼︎おなまえ(ご依頼主)

上記の「ご依頼主おところ」の一つ下の「おなまえ」の項目には、差出人である会社の部署名などを「株式会社セラーバンク営業課」といったように記入します。当然、差出人であるため御中といった継承は不要です。

◼︎でんわ(ご依頼主)

上記の「おなまえ」の一つ下の「でんわ」の項目には、差出人の会社の電話番号を記入します。

様を御中に修正する方法と必要性



現金書留を個人ではなく会社などに差し出す場合、専用封筒のおなまえ欄に元から印字されている「様」の継承と合わないため、様の印字を消してから「御中」と書き直すことがよくあります。

修正方法としては、様の印字をボールペンなどで二重線を引いて消した後で、その上や左など空いたスペースに「御中」と手書きで記入します。

御中というのは郵便物の上で個人名ではない、官庁・会社・団体などが宛名である場合に付ける継承で、特定の誰かという個人がはっきりしていない際に一般的に使用されます。その郵便物を扱う「ご担当者様」といったイメージだと考えても良いでしょう。

現金書留の専用封筒のように、元から「様」と印字されていても、「御中」とあえて書き直すことで、失礼な印象もなくなり、また差出人の人や企業はマナーをわかっているとイメージ付けることができます。

ただし、宛先の担当者が若い人や、古い慣習を嫌うような新しい会社の場合、このようなことをすることで「無駄なことをする人(会社)だな」とマイナスな印象も与えてしまうケースもあります。

送る企業の雰囲気によっても書き直すかそのままにするかは分けると良いでしょう。宛先が銀行や官庁など、堅い組織であれば「御中」と書き直すことをおすすめします。

関連:現金書留に同封できるもの!現金以外に詫び状や添え状などの手紙もOK

7から始まる追跡番号の配送業者!日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便のどれか



日本郵便のゆうパックやヤマト運輸(クロネコヤマト)の宅急便、佐川急便の飛脚宅配便の荷物を送る際に付与される追跡番号(お問い合わせ番号)が7から始まる配送業者はどこなのかを解説します。

追跡番号が7から始まる配送業者には日本郵便とヤマト運輸があり、桁数は11~13桁となっています。

発送方法としては日本郵便の通常のゆうパック・ゆうパックスマホ割・ゆうパケット、ヤマト運輸のネコポス・宅急便コンパクト・宅急便コンパクトコレクトとなっています。

一部の追跡番号は始めの数桁だけで送り方を判断することができます。例えば、先頭が72で始まる番号はゆうパケットとなっています。

7から始まる追跡番号の例

7から始まる追跡番号 送り方
7643-5176-0686 ゆうパック
7259-0589-9375 ゆうパケット
7647-1881-6400 ネコポス
7688-4367-1901 宅急便コンパクト
7691-2467-6014 宅急便コンパクトコレクト

上記表が追跡番号が7から始まる送り方の一覧となります。

前述したように、12桁でかつ先頭が72で始まる番号はゆうパケットとなっているように、先頭の数桁だけで送り方をある程度判別することができます。

しかし、ゆうパックのように同じ12桁でかつ、先頭の1桁が7であること以外特別な番号体系が存在しない送り方もあるので、このような場合は追跡番号だけで送り方を判別するのは難しいでしょう。

◼ゆうパック



上記表の追跡番号が12桁(7643-5176-0686)で先頭が7から始まる送り方には、日本郵便の宅配便サービスのゆうパックがあります。

また、フリマアプリのメルカリで利用できるゆうゆうメルカリ便のゆうパックも同様に、追跡番号は先頭が7から始まり、12桁の番号体系になっています。

ゆうパックの受け取り方法は、自宅のインターホンを鳴らしてからの配達員による対面手渡しになります。受取時にはサイン(署名)または印鑑が必要となっています。

なお、7から始まる追跡番号には、通常のゆうパックより安く送ることができるゆうパックスマホ割もあります。

配達日数はどちらも概ね1日から2日となっています。

東京都内のように近い距離はもちろん、東京都から山形県、鳥取県など多くの場所では翌日に到着しますが、東京都から佐賀県などかなり離れた場所への発送は翌々日の到着となるケースがあります。

また、配達希望日や配達希望時間帯の指定を行えるので、このような指定をしていれば発送から数日後に到着となるケースもあります。

ゆうパックは、平日はもちろん土曜日・日曜日・祝日いつでも365日配達が行われます。

◼ゆうパケット



上記表の追跡番号(7259-0589-9375)のような先頭が72から始まる送り方には、日本郵便のゆうパケットがあります。ゆうゆうメルカリ便のゆうパケットも同様に、追跡番号は先頭が72から始まり、12桁の番号体系になっています。

ゆうパケットの受け取り方法は、自宅郵便受けへの投函で完了となっています。配達員による対面手渡しではありませんのでご注意下さい。

ただし、万が一配達先に郵便受けがなかったり、荷物が大きくて郵便受けに入り切らないといった場合には、ゆうパックのようにインターホンを鳴らしての対面手渡しとなります。

ゆうパケットの配達日数は概ね1日から2日となっています。近い場所であれば翌日に配達されますが、遠い場所だと翌々日になるケースがあります。

ゆうパケットもゆうパック同様、平日・土曜日・日曜日・祝日いつでも365日配達が行われます。

◼ネコポス



上記表の追跡番号(7647-1881-6400)のように先頭が7から始まる送り方には、ヤマト運輸のネコポスがあります。らくらくメルカリ便のネコポスも同様に、追跡番号は先頭が7から始まり、12桁の番号体系になっています。

ネコポスの受け取り方法は、配達員による対面手渡しではなく自宅郵便受けへの投函で完了となります。

ネコポスの配達日数は概ね1日から2日かかり、近い場所であれば翌日に配達されますが、遠い場所だと翌々日になるケースがあります。また、ネコポスはお届け希望日や希望時間帯の指定は行えないのでご注意ください。

ネコポスも平日・土曜日・日曜日・祝日いつでも365日配達が行われます。

◼宅急便コンパクト



上記表の追跡番号が12桁(7688-4367-1901)で先頭が7から始まる送り方には、ヤマト運輸の宅急便コンパクトがあります。らくらくメルカリ便の宅急便コンパクトも同様に、追跡番号は先頭が7から始まり、12桁の番号体系になっています。

宅急便コンパクトの受け取り方法は、自宅のインターホンを鳴らしてからの配達員による対面手渡しとなっています。受取時にはサイン(署名)または印鑑が必要になります。

宅急便コンパクトの配達日数は概ね1日から2日となっています。近い場所であれば翌日に配達されますが、遠い場所だと翌々日になるケースがあります。

また、お届け希望日や希望時間帯の指定も行えるので、このような指定をしていれば発送から数日後に到着となることもあります。

宅急便コンパクトも平日・土曜日・日曜日・祝日いつでも365日配達が行われます。

◼宅急便コンパクトコレクト

上記表の追跡番号が12桁(7691-2467-6014)で先頭が7から始まる送り方には、ヤマト運輸の宅急便コンパクトコレクトがあります。追跡番号の桁数は12桁となっています。

宅急便コンパクトコレクトは宅急便コレクトと同じ代金引換決算ができるサービスで、受け取り方法も通常の宅急便コンパクトと同様、自宅のインターホンを鳴らしてからの配達員による対面手渡しとなっています。

宅急便コンパクトコレクトの配達日数は概ね1日から2日かかり、近い場所であれば翌日に配達されますが、遠い場所だと翌々日になるケースがあります。

宅急便コンパクトも平日・土曜日・日曜日・祝日いつでも365日配達が行われます。

7から始まる追跡番号の追跡結果

参考までに、今回紹介した追跡番号が7から始まる送り方のゆうパック・ゆうパケット・ネコポス・宅急便コンパクト・宅急便コンパクトコレクトで送られた荷物の過去の実際の追跡結果を以下に掲載します。

◼千葉県から福岡県に2日で配達完了したゆうパック

状態発生日 配送履歴 取扱局 県名等
04/06 14:00 引受 流山(ファンケル) 千葉県
04/07 11:33 中継 久留米東郵便局 福岡県
04/07 16:48 到着 大牟田郵便局 福岡県
04/08 16:17 お届け先にお届け済み 大牟田郵便局 福岡県

4月6日(土曜日)の午後に千葉県流山市から発送されたゆうパックは、翌々日の4月8日(月曜日)の夕方に配達先である福岡県大牟田市に配達が完了しています。

◼千葉県から埼玉県に1日で配達完了したゆうパケット

状態発生日 配送履歴 取扱局 県名等
02/18 15:46 引受 八千代台ユアエルム郵便局 千葉県
02/19 07:05 到着 三芳郵便局 埼玉県
02/19 14:31 お届け先にお届け済み 三芳郵便局 埼玉県

2月18日(月曜日)の午後に千葉県八千代市から発送されたゆうパケットは、翌日の2月19日(火曜日)の午後に配達先である埼玉県入間郡に配達が完了しています。

◼三重県から大阪府に1日で配達完了したネコポス

荷物状況 日付 時刻 担当店名
荷物受付 04/11 15:13 四日市富士センター
発送 04/11 15:13 四日市富士センター
作業店通過 04/12 03:44 西大阪ベース店
お客様引渡完了 04/12 10:49 大阪中津センター

4月11日(木曜日)の午後に三重県四日市市から発送されたネコポスは、翌日の4月12日(金曜日)の午前中に配送先である大阪府大阪市に配達が完了しています。

◼新潟県内に1日で配達完了した宅急便コンパクト

荷物状況 日付 時刻 担当店名
発送 04/07 11:10 十日町西センター
作業店通過 04/07 21:22 長岡ベース店
作業店通過 04/08 02:46 新潟ベース店
お客様引渡完了 04/08 10:08 新潟赤道センター

4月7日(日曜日)の午前中に新潟県十日町市から発送された宅急便コンパクトは、翌日の4月8日(月曜日)の午前中に配送先である新潟県新潟市に配達が完了しています。

◼神奈川県から広島県に3日で配達完了した宅急便コンパクトコレクト

荷物状況 日付 時刻 担当店名
荷物受付 03/28 14:20 川崎中原新丸子東センター
発送 03/28 14:20 川崎中原新丸子東センター
配達日・時間帯指定(保管中) 03/29 13:28 安芸高田センター
配達日・時間帯指定(保管中) 03/28 08:29 安芸高田センター
お客様引渡完了 03/31 09:50 安芸高田センター

3月28日(木曜日)の午後に神奈川県川崎市から発送された宅急便コンパクトコレクトは、翌日の3月29日(金曜日)に指定された配達日・時間まで保管を行い、3月31日(日曜日)の朝に配送先である広島県安芸高田市に配達が完了しています。

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現金書留に同封できるもの!現金以外に詫び状や添え状などの手紙もOK



郵便局から現金を送ることができる現金書留で、現金以外に詫び状や添え状などの手紙、返信用封筒などは一緒に同封することはできるのか、現金書留に同封できるものとできないもの、同封するA4サイズの用紙の折り方などを解説します。

現金書留は定形郵便や定形外郵便といった普通郵便に現金を送るためのオプションを付けた送り方のため、それらの普通郵便で送れるものであれば現金書留であっても問題なく送ることができます。

一般的に現金書留で一緒に封入されるものとしては、手紙や詫び状、添え状などですが、場合によっては同封する際は現金の方をのし袋などで包んでから梱包するようにすると丁寧な印象になりおすすめです。

現金書留に同封できるもの



現金書留は、あくまで定形郵便や定形外郵便といった普通郵便に現金を送るためのオプションを加えた送り方のため、普通郵便で送れる全てのものを送ることができます。

例えば、以下のような書類なども現金書留で現金と一緒に問題なく同封することができます。

詫び状・添え状・返信用封筒・手紙・契約書・メモ・メロディカード・受領書・明細書

特に現金書留で現金を送る場合、謝罪の場面であれば詫び状、お礼の場面であれば添え状、返信が必要な場面であれば返信用封筒を同封することがよくありますが、これらのものもサイズオーバーさえしなければ問題なく送ることができます。

なお、現金書留を送る際は、基本的に郵便局の窓口で販売されている現金書留専用封筒に送る現金やものを封入して送ることになりますが、専用封筒にA4サイズの書類を入れて送るときは、紙を折ってから入れる必要があります。

紙の折り方は、まず縦にした状態のA4用紙を横に三つ折りにして入れます。次にその状態だと封筒に縦の長さが長すぎて入り切らないので、収まる程度に底面を折ります。

この状態に折ることで、現金書留の専用封筒にも問題なくA4サイズの書類が封入できます。

なお、現金書留を送る際は原則的に専用封筒を使用することが求められていますが、専用封筒に収まりきらない大きなサイズに限り、専用封筒以外の茶封筒や白封筒などでも送ることが可能です。

ただし、その際は、その際は梱包材に手書きで「現金書留」と目立つ場所に記入するか、以下のようなスタンプを使用してその荷物が現金書留であることをわかりやすいように示す必要があります。

現金書留 タテ






現金書留は定形外郵便でも送ることが出来るので、定形外郵便(規格外)にして発送すれば、最大で90サイズ・重量4kgまでの荷物を現金と一緒に送ることができます。

現金書留に同封できないもの

前述したように、現金書留では普通郵便で送れるものなら全て同封できます。反対に現金書留で送れないものは、普通郵便で送れないものとなっています。具体的には以下のようなものがあります。

◼サイズオーバーのもの



現金書留で送る際は、定形郵便もしくは定形外郵便といった普通郵便で送ることになるので、それぞれの上限サイズを超えてしまうと、現金書留であっても送ることはできません。

具体的に、それぞれの送り方の上限サイズは以下の通りです。

・定形郵便:縦23cm・横12cm・厚さ1cm・重量50g

・定形外郵便:3辺合計90cm(1辺の長さ60cm)・重量4kg

これらの上限サイズを超えた荷物は現金書留でも送ることができないのでご注意下さい。

◼危険なもの



普通郵便では危険なものは送ることが禁止されています。具体的なものとしてはマッチ・ライター・花火などの引火物や爆発物、化粧品やお酒などアルコールを含むもの、動物の死骸、生きている動物などがあります。

これらのものは現金書留であっても送ることができないので、発送する際はご注意下さい。

現金書留に同封する際の注意点



現金書留では前述してきたように、一部の特殊な禁制品以外であればどんなものでも送ることができますが、現金書留にものを同封する際の注意点として、送料が高くなることにはご注意下さい。

現金書留は定形郵便や定形外郵便といった普通郵便の送料に435円のオプション手数料を付けて送る送り方となっています。

そのため、基本的にどんなものでも同封することができるからといって、物をたくさん同封してしまうとその分送料は高くなってしまいます。

場合によっては現金だけを現金書留にして送り、同封しようとしていたものは普通の定形外郵便やゆうパックなど、別途で送るようにした方が送料は安く済むケースも多いです。

このように、現金書留で物を送る際は送料を比較検討した上で発送方法を決めることをおすすめします。

現金書留に同封する際のテクニック



現金書留で現金と手紙や詫び状、添え状などを一緒に送る場合、送る相手によっては上記画像のような現金書留の専用封筒にそれぞれをそのまま入れてしまうとマナーとして失礼に当たるケースもあります。

そのため、現金と一緒に手紙などを封入する場合には、現金の方をのし袋などに入れるといったようにすると、より丁寧な印象が深まり、おすすめです。

グレー台紙






また、のし袋などを使用せずに封筒に直接入れる場合でも、硬貨(小銭)を一緒に封入する際は、上のような台紙を使用し、セロハンテープなどで固定してから封筒に入れた方が丁寧な印象になるのでおすすめします。

関連:現金書留の小銭の入れ方とビジネスマナー!台紙とセロテープで固定がおすすめ

現金書留の切手代と料金を切手支払いする方法



現金書留を郵便局から送る際に切手はいるのかいらないのか、現金書留の切手代の値段と現金書留の料金支払い方法についてです。

現金書留の送料は、定形郵便や定形外郵便といった普通郵便の送料に現金書留のオプション料を追加した料金となり、郵便局の窓口で現金、またはクレジットカード・電子マネー・スマホQRコード支払い等のキャッシュレス決済で支払う必要があります。

さらに、現金書留を発送する際には別途で販売されている専用封筒を利用して送るため、そちらの専用封筒代も掛かりますが、こちらも現金、またはクレジットカード・電子マネー・スマホQRコード支払い等のキャッシュレス決済で支払う必要があります。

現金書留の切手代

重量 定形郵便の料金 定形外郵便の料金
25g以内 519円 555円
50g以内 529円 555円
100g以内 - 575円
150g以内 - 645円
250g以内 - 685円
500g以内 - 825円
1kg以内 - 1,015円

現金書留の送料は上記表の通りとなります。

現金書留は厳密にいえば、普通郵便である定形郵便または定形外郵便に付けるオプションサービスのため、当然送料も元となるそれぞれの送料によって変化してきます。

例えば定形郵便の25g以内の荷物の送料は84円ですが、それに現金書留のオプション435円を付けると送料の合計は上記表の通り519円となります。

なお、定形外郵便には厚みが3cmまでの荷物まで対応している規格内と、より立体的な荷物まで送れる規格外の2つの規格が用意されていますが、基本的に定形外郵便に現金書留を付けて送る際には規格内で送られることがほとんどのため、上記表では規格内のみを取り扱っています。

同じ定形外郵便でも規格外になると重量あたりの送料は若干高く設定されているため、定形外郵便(規格外)で50gの荷物に現金書留を付けて送る場合には、送料は上記表よりも高い635円となります。

なお、いずれの場合も現金書留を送る際には基本的に別途で販売されている専用封筒に梱包して送ることが多いため、そちらの専用封筒代21円も上記表の送料とは別に掛かってしまうのでご留意下さい。

現金書留の専用封筒が販売されている場所は郵便局の郵便窓口もしくは時間外窓口であるゆうゆう窓口となります。

レターパックの専用封筒などのようにローソンやミニストップなどのコンビニでも販売されていないので、買い求める際は郵便局へ訪れるようにして下さい。

現金書留の料金支払い方法



現金書留の送料の支払い方法は現金、またはクレジットカード・電子マネー・スマホQRコード支払い等のキャッシュレス決済となっています。

切手で支払う際は、差し出す郵便物が9通までであればそれぞれの荷物ごとに切手を貼り付けて支払う必要がありますが、10通以上の荷物のであれば、それらすべての合計金額分の切手を窓口で差し出して支払うことも可能になります。

ただし、別途購入することになる専用封筒の代金21円については、郵便料金ではないため切手での支払いはできません。必ず現金、またはクレジットカード・電子マネー・スマホQRコード支払い等のキャッシュレス決済で支払うようにして下さい。

現金書留の切手の貼り方

現金書留の送料を切手で支払う場合には、送料分がきっちりと揃っていれば自分で荷物に切手を貼り付けてから郵便局まで持ち込んで下さい。それぞれの切手の枚数によって封筒への切手の貼り方は異なりますが、詳細は以下の通りです。

◼2枚貼る場合



封筒に切手を複数枚貼り付けるときのルールとして、切手を貼る範囲は封筒の左上部から縦7cm・横3.5cmまでという決まりがあります。

この決まりには機械で消印の処理をする際の有効範囲がこの封筒の左上から縦7cm・横3.5cmまでというのが理由となっており、これよりも著しくはみ出ている場合には郵便局員が消印を手押しすることになります。

上記画像のように、切手を2枚貼り付ける場合であれば充分この範囲内に収まるので、それぞれの切手に余計な間を空けたりしなけば問題ありません。

◼3枚貼る場合



現金書留の封筒に切手を3枚貼り付ける場合であっても前述した封筒の左上から縦7cm・横3.5cmまでに貼り付けるというのは変わりません。

ただし、切手を3枚を貼り付ける際には上記画像のように縦に3枚並べても、縦に2枚と1枚といったように2列に並べても、いずれの場合もこの範囲からははみ出てしまいます。

この程度のはみ出しは仕方がないので、なるべくそれぞれの切手を離さないで貼り付けるなど工夫をすることをおすすめします。

◼4枚貼る場合



現金書留の封筒に切手を4枚貼り付ける場合でも前述した封筒の左上から縦7cm・横3.5cmまでに貼り付けるというのは変わりません。

ただし、切手を4枚貼り付ける際には上記画像のように縦に4枚並べても、2行ずつ横に2列並べても、いずれの場合もこの範囲からははみ出してしまいます。

この程度のはみ出しは仕方がないので、なるべくそれぞれの切手を離さないで貼り付けるなど工夫することをおすすめします。

◼5枚貼る場合



現金書留の封筒に切手を5枚貼り付ける場合でも前述した封筒の左上から縦7cm・横3.5cmまでに貼り付けるというのは変わりません。

ただし、切手を5枚貼り付ける際には上記画像のように縦に並べても横に並べても、いずれの場合もこの範囲からははみ出してしまいます。

この程度のはみ出しは仕方がないので、なるべくそれぞれの切手を離さないで貼り付けるなど工夫することをおすすめします。

関連:切手の貼り方と貼る場所を画像解説!2枚・3枚・4枚・5枚に対応

レターパックで現金を送るのがバレる理由と現金送付が違法である理由



レターパックライトやレターパックプラスで現金を送るのがバレるその理由と郵送での現金送付が違法である理由について解説します。

レターパックで紙幣や小銭などの現金を送ってもバレないと思っている人は多いのですが、実際には高い確率でバレてしまい、さらに最悪の場合だとレターパックで現金を送ると法律違反で罰せられる可能性もあります。

日本郵便で唯一現金を送ることができるのは現金書留のみなので、現金書留を送る際には必ず現金書留を利用するようにして下さい。

レターパックの現金送付に関する法律



日本郵便では、郵便法によりレターパックでの現金を送付することは固く禁じられています。

レターパックだけでなく、普通郵便・ゆうメール・クリックポスト・スマートレター・ゆうパケット・ゆうパックなど、現金書留以外の全ての送り方で現金を送ることは禁止されます。

日本郵便の送り方で唯一現金を送ることのできる送り方は、後述する現金書留のみのため、現金を郵便で送る際は必ず現金書留を利用して下さい。

なお、レターパックは後述するように、日本郵便のサービスの中でも特に現金を送る際に利用されることの多い送り方のため、以下のようなレターパックの専用封筒には「レターパックでは現金を送ることはできません」といった文言が明確に記載されています。

日本郵便 レターパックライト





レターパックで現金を送るのがバレる理由



レターパックで現金を送った際、高確率でそのことが発覚する理由として、郵便局ではレターパックの現金封入を防ぐ目的でX線での検査を行っていることが挙げられます。

特にレターパックの場合、詐欺グループが被害者に対し現金を送らせる手段としてレターパックで送るように指示していることが多いため、詐欺を防ぐためにもX線での検査を他の送り方よりも厳重に行っています。

さらに、日々郵便物を扱っている郵便局員の手感覚は鋭いため、紙幣・小銭いずれを送る場合であっても封筒の手触り感により、現金が封入されていることが簡単にわかってしまいます。

以上のようなX線検査と手触りによるチェックの2点がレターパックで現金を送るとすぐにバレてしまう理由となっています。

現金を送ったのがバレたらどうなるのか



前述したとおり、レターパックで現金を送ろうとしても高確率でバレてしまいます。

そして、レターパックを現金で送るケースは詐欺グループによる指示の事例がとても多いため、現金が封入されていることが発覚したレターパックについては、即刻警察に通報の上、差出人に返却となります。

差出人への返却の際も、通常の郵便物の返送とは異なり、差出人を保管されている郵便局まで呼び出した上で、状況を説明してもらった上での返却となります。

さらに、詐欺かどうかに関わらず、レターパックでは本来現金を送ること自体が禁じられているため、詐欺でなかった場合にも郵便局員による厳重な注意を受けることとなります。

また、差出人本人に詐欺にあっている自覚がなかったとしても、詐欺だと疑われるような事例であれば郵便局により警察に届けられる場合もあります。

詐欺の場合はもちろん、受取人である詐欺師は犯罪として罰せられますが、最悪の場合は差出人本人も法律により罰せられてしまう事例もあります。

このような理由からも、レターパックで現金を送ることが絶対にやらないようにして、現金を送る際は次で解説する現金書留をご利用下さい。

現金を送るなら現金書留の一択



前述してきたように、レターパックなど日本郵便のほとんどの送り方では現金を送ることは禁止されており、最悪の場合は悪気がなくとも差出人または受取人のいずれかが罰せられてしまう可能性もあるので、絶対に現金は送らないようにして下さい。

日本郵便の送り方で、唯一現金を送ることができるのは現金書留のみとなっています。

現金書留は、厳密にいえば定形郵便または定形外郵便といった普通郵便につけるオプションで、現金書留を付けた普通郵便であれば、問題なく現金を送ることができます。

現金書留を送る際は、上記画像のような現金書留専用封筒を21円で購入した上で、その中に送る現金を封入して発送します。

専用封筒には上記画像の左のような小さめの定形郵便用のものと、右のような大きめの定形外郵便用の2種類が販売されていますが、いずれも21円と金額は共通です。

なお、発送の際には追跡番号の発行などの手続きが必要なため、必ず郵便局の窓口から行う必要があります。

ただし、現金書留の送料は普通郵便+現金書留の合計額のため、最も小さくて安い定形郵便の25g以内の荷物で送る場合であっても519円からと、それなりに送料は高くなってしまいます。

レターパックライトの送料370円に比べると高くなってしまうので、現金を送る際は、本当に郵送で送る必要があるのか、銀行振込などと比べてどちらが良いのかを比較検討した上で、郵送を選択する際には現金書留を必ず利用するようにして下さい。

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