メルカリの手数料は高い?ヤフオクとAmazonとの比較





iPhoneやAndroidのスマートホン用フリマアプリのメルカリの出品者が払う手数料は高いのかどうかについてです。

メルカリで商品が売れた際に取られる販売手数料は販売額の10%です。これは一般人同士の取引サイト最大手のヤフオク!の8.64%と比べると若干高くなっています。

ただし全く同じ内容のサービスではないので単純に販売手数料額だけを比べることはナンセンスです。手数料が高いのか安いのかを考える場合は販売手数料以外の手数料やサービス内容を考慮する必要があります。

このページではメルカリの手数料やサービスをヤフオク!やAmazonという他サービスと比較しながらメルカリの手数料は高いのかどうかを考察していきます。

メルカリの出品者が払う手数料



まずは比較の前にメルカリの出品者が払う手数料を確認しておきましょう。

メルカリの出品者が支払う手数料は以下の通りです。

・販売手数料 販売額の10%

出品した商品が売れた時に引かれます。

・振込手数料 200円

振込手数料には通常振込と翌営業日に振り込んでもらうお急ぎ振込の2種類があり、通常振込の振込手数料は200円、お急ぎ振込の振込手数料は400円となっています。

メルカリでかかる手数料は以上です。

細かなオプションなどが無いため手数料の種類は非常に少なくわかりやすくなっています。

また振込手数料に関しては金額が1万円以上ならば無料ですから特に問題にはなりません。

ヤフオク!との比較

ヤフオク!では出品方法が従来からある「オークション出品」と、メルカリの影響を受けて新設された「フリマ出品」の2つがあります。

1.オークション出品の場合の手数料

・プレミアム会員費 498円/月

オークション出品にはプレミアム会員の登録が必要です。

・販売手数料

商品代金の8.64%(税込)

出品した商品が売れた時に引かれます。ただし自動車やオートバイなど特定のカテゴリは料金体系が異なります。

・オプション手数料(任意)

最低落札額設定 108円
注目のオークション設定 21.6円以上/1日
太字テキスト 10.8円
背景色 32.4円
目立ちアイコン 21.6円
贈答品アイコン 21.6円
おすすめへの表示 1%+税(おすすめ経由で入札があった場合)

いずれもオプションを設定した場合にかかります。設定は必須ではなく任意です。

以上がヤフオク!のオークション出品で出品者が払う手数料です。
オプションを付けないのであれば498円の月会費と8.64%の販売手数料が最低の手数料となります。

2.フリマ出品の場合の手数料

・プレミアム会員費 498円/月

フリマ出品の場合、プレミアム会員の登録は任意ですが、登録すると後述の販売手数料が安くなります。

・販売手数料

プレミアム会員の場合:商品代金の8.64%(税込)
一般会員の場合:商品代金の10%(税込)

出品した商品が売れた時に引かれます。

以上がヤフオク!のフリマ出品で出品者が払う手数料です。

オークションおよびフリマ出品、どちらの場合でも販売手数料は8.64%となります(プレミアム会員の場合)。

メルカリの手数料が10%ですからヤフオク!の方が少しだけ安くなっていますが、実際はヤフオク!ではプレミアム会員費が発生しますので、単純にヤフオク!が安いとは言えません。

手数料の差額分の1.36%でプレミアム会員代金498円以上の得をしようとする場合、36618円以上販売する必要があります。

つまりメルカリとヤフオク!とで同じ値段で商品が売れるとして、毎月36618円以上商品を販売できるのであればヤフオク!の方がお得であると言えます。

使い勝手で言えば、ヤフオク!も取引の簡易化を進めた結果、メルカリより大きく手間がかかるというようなことはありませんし、代金の受け渡しもエスクロー方式のYahoo!かんたん決済を使うことでメルカリと同等の安全性を確保できます。

ただし、旧式の方法でヤフオク!の取引ナビを利用しての取引の場合には取引にかかる手間の量はメルカリの方が少なく、ヤフオクの方が多いです。

というのもメルカリでは取引メッセージでやり取りをしなくても相手の住所や名前が表示されるため商品が購入され支払いが完了すれば滞りなく商品を発送することができます。

一方旧式のヤフオク!の取引ナビ(メッセージ形式)は相手の名前と住所を聞くために取引メッセージのやり取りをしなければなりません。このやり取りだけで1日や2日かかることはよくあることです。

また代金の支払い方法も取引メッセージで聞く必要があり余計に手間がかかります。

代金受け渡しの安全性について、メルカリはエスクロー方式と呼ばれる販売者と購入者をメルカリが仲介する方式を取っています。この方式であれば問題があれば販売者にお金が渡らず購入者に速やかに返金されるため安全性が高いと言えます。

ヤフオクでもエスクロー方式であるYahoo!かんたん決済という方法もありますが、銀行口座に直接振り込む方法も使えますので、かんたん決済を利用しない場合には詐欺に遭う可能性も否定できず、その際に返金されることもないためこの場合に限り安全性は低いと言わざるを得ません。

この2点がヤフオクとメルカリの大きな違いです。

Amazonとの比較



Amazonの出品者が払う手数料は以下の通りです。

・大口出品者登録料 4900円(税別)/月 または小口出品者手数料 100円/1個

前者は月額会員費で後者は商品個別にかかる手数料です。

消費税込みだtと大口契約の月額は5292円ですので、53個以上商品を売るのであれば大口契約、それ以下であれば小口契約をする方が安くなります。

・カテゴリー成約料 60〜140円

商品が一つ売れるたびにかかる手数料です。手数料はカテゴリーにより異なります。

・販売手数料 8〜45%

商品が一つ売れるたびにかかる手数料です。手数料はカテゴリーにより異なります。基本的には15%のカテゴリーが一番多いです。

以上が基本的な販売者の手数料です。他にもFBAを利用するなどした場合には別途かかってくる手数料などがあります。

メルカリの販売手数料に当たるのはAmazonではカテゴリー成約料と販売手数料を足したものです。

例えば本ならば60円 + 15%、CDならば140円 + 15%といった具合です。

メルカリと比べて商品が売れるたびに5% + 固定額分の高い手数料と月額の登録料があるといった点から大幅にメルカリよりも手数料が高くなっています。

販売する数量に関わらず同じ商品、同じ値段であればメルカリの方が手に入る金額は大きくなります。

しかしメルカリとAmazonの大きな違いとして「相場」「利用者数」の2つが挙げられます。

相場はメルカリよりもAmazonの方が全体的に商品の価格が高くなっています。そのため商品によってはメルカリで商品を購入してAmazonで販売しても利益が出るほどです。

利用者数に関してはメルカリもダウンロード数が4000万(+アメリカ2000万)を超えるほど伸びています。

しかしダウンロードしても継続的に使う人ばかりという訳ではないですから、月間のユニークユーザー数はせいぜい5分の1の800万もあればいい方でしょう。

一方Amazonはユニークユーザー4300万人/月と日本国民の1/3が毎月少なくとも1度は利用している計算になります。利用者が多ければ商品が多く売れますし、商品価格の相場も上がります。

これらの点を踏まえた上ですと、単純にAmazonに比べると安いと考えられていたメルカリの手数料ですが、相場の関係で手元に残るお金ベースで考えるならばAmazonと比較して手数料が高いとも考えられます。

まとめ



単純な比較ではメルカリの手数料はヤフオク!と比べれば若干高く、Amazonと比べれば安くなっています。

しかし提供するサービスの有無や商品相場を考えれば単純にそうとは言えません。

ヤフオク!は販売手数料はメルカリよりも若干安いですが、プレミアム会員費を考えると一定以上売り上げを上げれなければメルカリよりも結果的に手数料が高くなります。

またメルカリに露骨にシステムを寄せてきているところを見るとユーザー数をかなりメルカリに取られていることが伺えますので、売上がある程度見込める場合でもメルカリよりも有利になるとは一概には言えません。

Amazonは手数料が高いですが商品の相場自体も高いため手元に残るお金はメルカリよりも増えていることも少なくありません。


他のフリマアプリとの比較について



メルカリ以外にもラクマ(旧フリル)といったフリマアプリはあります。

例えばラクマ(旧フリル)の手数料は10%ですからメルカリと同等です。

しかしダウンロード数ベースで言えば、メルカリの4000万回に対してラクマ(旧フリル)は600万回ほどですので圧倒的にユーザー数が違います。

手数料が安くてもユーザーが集まるかといえばそういうわけでもありません。

過去には手数料が完全無料だったLINE MALLというLINEが展開していたフリマアプリは、ユーザーを集めることができずにサービス停止となりました。

利用者が少なければ手数料が安くても使う意味はなく、利用者が少なければサービスを継続することも難しくなります。

ちなみにヤフオク!の手数料は8.64%ですが、代金の受け取り方法次第では6.64%にまで減らすことができます。

その方法は「Yahoo!マネーで受け取る」方法です。ヤフオク!のかんたん決済で支払われた代金を銀行口座に入れるのではなく、Yahoo!マネーに入金すると2%のボーナスが付きます。

この方法で代金を受け取ることで実質6%代の手数料に抑えることができます。

ただし、Yahoo!マネーを現金として出金する場合には手数料として2.16%を取られますので結果的に損をしてしまいます。Yahoo!マネーに入れたお金はYahoo!マネーのまま利用するようにしましょう。

関連:メルカリの出品者と購入者の手数料一覧




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