【カンブリア宮殿メモ】Oisix(オイシックス)社長高島宏平
えーと、スゲーの来ました。年商126億円のインターネットの食材通販会社オイシックスです。
本題に入る前に個人的なオイシックスに対するイメージなのですが、なんと言ってもメディアの活用方法があまりにも上手過ぎるという点が挙げられます。
ホームページを見ると、「Oisixからのお知らせ」があるのですが、毎月すんげー埋っています。9月はまだ半分も行っていないのですが、もうこんなにもお知らせが入っています。
「2012.09.06 「テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」でOisixが紹介されました。
2012.09.06 「テレビ東京「カンブリア宮殿」」で弊社代表の高島とOisixのお野菜が紹介されました。
2012.09.06 フレッシュハンドメイドコスメ LUSH(ラッシュ)とのコラボがスタートしました。
2012.09.03 AERA 「現代の肖像」で弊社代表の高島が紹介されました。」
もちろんただのお知らせだけでは終わりません。今回のカンブリア宮殿放送記念キャンペーンもその1つで、メディアへ露出した後の対応が本当に抜かりないです。
それでは本題に入ります。
※ あくまでメモであるため、一部抜粋、実際の言葉と語尾など異なっている部分があります。大事なところは押さえているつもりです。ご了承ください。
安心・安全で大成功!
自前の物流センターを持つ事で、作り手が自分の子どもに食べさせられる食材だけを届けられるシステムを確立。扱う食材は3,500品目。スーパーの1.5倍という高い価格にも関わらず、利用者数は年々増え、現在75万人を超える。
小池栄子:安全・安心を買うのならスーパーの5割り増しでも主婦としては納得できる。
高島宏平:自分達はこの価格で良いとは思っていない。もっとリーズナブルにしたい。現状の当社の実力ではその価格となってしまう。これから努力していく。
村上龍:メールマガジンが本当に素晴らしく、あのメールマガジンがオイシックスを象徴していると感じるが。
高島宏平:9年前はデジタルやインターネットは冷たい、アナログは暖かいというイメージがあったが、デジタルやインターネットだからこそ出来る暖かさがあると考えていた。メールでやることにより自分が食べているものを作った人の思いを伝えることが出来た。
村上龍:画像などは一切なく、顔文字が入っていたが、ああいうタイプのメールマガジンはオイシックスが初めてではないか。
高島宏平:食べ物と食べ物の背景にある物語をセットにして食べると、普通に食べるより美味しく感じる。メールマガジンで物語を付けて、それを一緒にお客さんに召し上がっていただく。
村上龍:メールマガジンはベテランなど手だれの人が書いているのか。
高島宏平:いろいろな人が書いている。立ち上げの頃、文章でいかに料理を美味しく表現するかを、僕達は村上龍さんの料理小説集で勉強していた。この小説はスゴイ。
食材流通業界の裏話
小池栄子:11年でガッと伸びているが、これは震災の影響か。
高島宏平:震災の直後は売るものが無くなって大変だった。その後、食の安全性を求める人が増えた。
小池栄子:龍さんはここまで成長されると思っていたのか。
村上龍:先見性があるわけではないが、絶対に成功すると思った。昔と今で高島さんの発言にブレがない。
村上龍:当時、野菜はそんなに簡単に調達出来るのかと聞いたところ、調達出来るか出来ないかが問題ではなく、ニーズがあるかどうかが問題だと言われた。
村上龍:野菜を売っていた人がインターネットを使ったのではなく、インターネットで何かビジネスをしようとした人が野菜を売り始めたから最初の頃は野菜のことを知らなかったのではないか。
高島宏平:立ち上げ当初はインターネットビジネスをやるという思いで、何が一番社会的なインパクトを与えられるかと考え食品業界を選び、しばらくしてこれはインターネットビジネスではなく食品流通ビジネスだと気付いた。
小池栄子:震災後の売上げはどのように変わったのか。
高島宏平:放射能に対する対応は早かった。震災の翌日には汚染が問題になると思った。検査機器が必要だと思ったが、既に流通が停止していたため買う事が出来なった。そこで社員を中国とアメリカに送り、買ってくるまで帰ってくるなと伝えた。対応が早かったことで色々叩かれたこともあったが、その分お客様の安心に繋がった。
村上龍:「レール降りれないコンプレックス」について説明してもらえるか。
高島宏平:自分自身中高男子校に通い、その後東京大学大学院に行ったので、周りも大企業に行く人が多かった。そういう環境で育ったので、絶対に出世競争も頑張ってしまうと思った。
社長が語る創業秘話
村上龍:オイシックスの船出は2000年だが、そのときはITバブルが崩壊した年だが。
高島宏平:お金の調達には苦労した。BtoCと言われる消費者向けのインターネットビジネスが敬遠され、インターネットビジネスと言うだけで帰ってくださいと言われた。
村上龍:勝算はあったのか。
高島宏平:勝算なのかノリなのか分からないが、アメリカで成功している食品Eコマーズは一社も無かった。一社も成功していないということが僕達にとってのポジティブとなった。
村上龍:インターネットへの理解を得るのに当時は難しかったのではないか。
高島宏平:一生活者としての感覚として、生活者の中にインターネットがどんどん入ってくるのは間違いないと思った。そこを信じて事業を続けた。
村上龍:ITバブルの真っ只中にITと言うだけでお金が降って来る時代があったが、そういうときに起業するのではなく一番キツイときに起業したというのは今考えると良かったのではないか。
高島宏平:ほとんどお金が無かったのでプロモーションも出来なかった。だから一度買って頂いたお客様にもう一度買ってもらえるように満足度を上げる方法を考えた。
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