佐川急便がAmazonの配送から撤退した理由




 
佐川急便がAmazonの配送から撤退した理由、そして残ったヤマト運輸はどうなるのか。

Amazonや楽天が買い物の手段として一般的となり、最近ではスマホの普及率増加により、その勢いはさらに加速するものとなっています。

そんな中、Amazonや楽天の成長により勢い付くと思われた配送業者である佐川急便がAmazonの配送から完全撤退することとなりました。

ただしマーケットプレイスの場合は各出品者が佐川急便を含む配送業者を自由に選択することが出来るため、あくまでAmazonから配送されるものが対象となります。

佐川急便がAmazonから撤退した理由



1.Amazonのサービス向上

Amazonはマーケットプレイスを除く全商品の通常配送料を完全無料化にするなど年々ではなく月々レベルで利用者に対するサービスの向上を行っています。

こうした利用者に対するサービス向上の負担はどこが被るのかというとAmazonはもちろんのこと、配送業者つまり佐川急便となります。

2.Amazonとの交渉が決裂

世の中の定理として数が増えれば増えるほど1点あたりの単価は減るもので、佐川急便もかなりの低単価でAmazonの配送を行ってきたようです。

そのため佐川急便がAmazonに対し単価アップの交渉を行ったのですが、結果は決裂。どの業界の単価もそうですが、下げるのは簡単ですが、1度下がった単価を上げるのは非常に難しいものです。

こうして利益が出せなくなった佐川急便が選んだ道はAmazonからの撤退です。

ヤマト運輸と佐川急便の2つの違い

宅配便名 取扱事業者 取扱個数 対前年度比 構成比
宅急便 ヤマト運輸 148,754 104.5 42.7
飛脚宅配便 佐川急便 135,651 104.4 38.9
ゆうパック 日本郵便 38,221 99.7 10.9
カンガルー便 西濃運輸他20社 12,214 101.8 3.5
フクツー宅配便 福山通運他26社 12,085 100.4 3.5
その他 1,672 102.9 0.5
合計 348,596 103.7 100.0
 
上記は国土交通省が発表した平成24年度宅配便(トラック)取扱個数なのですが、佐川急便がAmazonから撤退したことにより、事実上ヤマト運輸がAmazonを独占することになります。(応急措置として日本郵便が佐川急便の業務を一部引き継いでいます)

そんなにも大きな負担(仕事量)をヤマト運輸が抱えることになるが大丈夫なのだろうかと懸念されますが、これはヤマト運輸と佐川急便の大きな違いによって見事に消化出来る可能性があります。

1.営業拠点数の違い

ヤマト運輸は日本国内に400もの営業拠点があり、佐川急便はその1割という数字となっています。

ヤマト運輸が個人間の取引を中心に考え、佐川急便は企業間の取引を中心に考えた、その差がこの営業拠点数に表れています。

2.正社員数の違い

ヤマト運輸は配達員のほとんどが正社員であることに対し、佐川急便は下請けを積極的に利用しています。そのため佐川急便はAmazonの度重なる要求に対し、外注費が膨らみすぎてしまったと言われています。


今後Amazonは自社配送事業を展開する可能性あり

現在でこそ上記で述べたとおりAmazonの配送は佐川急便、ヤマト運輸、日本郵便を利用する形となっていますが、これは今後無くなっていくのではないかと思っています。

1.自社配送事業を展開する会社が増えている

 
なんでも酒やカクヤス

カクヤスがすごいのは店舗が近くにある場合のみですが、注文から1時間以内で、さらに無料で、さらにさらにビール1本から持ってきてくれます。宅配便等を利用するのではなく、家の近くにある店舗から直接持ってきてくれるのです。(店舗増加中)

安さと早さという条件の良さから僕はビールの注文はAmazonではなく、なんでも酒やカクヤスにお願いしています。

2.倉庫・配送拠点がどんどん増加している
 
拠点 住所
アマゾン市川FC 千葉県市川市塩浜2-13-1
アマゾン八千代FC 千葉県八千代市上高野2039-1
アマゾン堺FC 大阪府堺市堺区築港八幡町138-7
アマゾン川越FC 埼玉県川越市南台1-10-15
アマゾン大東FC 大阪府大東市緑が丘2-1-1
アマゾン狭山FC 埼玉県狭山市
アマゾン川島FC 埼玉県比企郡川島町かわじま2-1-1
アマゾン鳥栖FC 佐賀県鳥栖市弥生が丘3-1-3
アマゾン多治見FC 岐阜県多治見市旭ヶ丘10(旭ヶ丘テクノパーク)
アマゾン小田原FC 神奈川県小田原市扇町4-5-1
三重大型商品配送センター 三重県いなべ市藤原町藤ヶ丘37番地
 
Amazonの倉庫・配送拠点が全国にどんどん作られていることをご存知でしょうか。ニッセンとの共同拠点三重大型商品配送センターを含めると現在11もの拠点が存在します。

Amazonが倉庫や配送拠点を増やしているのはカクヤスが店舗を増やしてその店舗から配送する仕組みを作り上げたのに似ています。

このような理由から今後Amazonは自社配送事業を展開する可能性があると予想することが出来るのです。

関連:Amazonで配送業者にヤマト運輸を指定する方法




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