宅急便の値上げ推移!時期と理由を全解説【2024年最新版】





消費税増税や人件費アップなどの影響により、ヤマト運輸(クロネコヤマト)の宅急便の送料はいくらからいくらになったのか、いつから変わったのか、これまでの宅急便の値上げ推移を解説します。

フリマアプリのメルカリ・ラクマ、そしてヤフオクなどのネットオークションに出品している方も参考にしてみてください。

最新の値上げは2023年4月3日で、国際情勢の不安定化による資源・エネルギー価格や原材料価格の上昇に伴うインフレ傾向、労働力減少による賃金や時給単価の上昇がその理由です。

また、その前にも宅急便は2019年10月1日に8%から10%への消費増税による増税額分の値上げが行われました。

2023年4月の原材料価格上昇等による値上げ

発着地 サイズ 増税前の値段 増税後の値段
東京都→東京都 60サイズ 930円 940円
東京都→大阪府 60サイズ 1,040円 1,060円
東京都→福岡県 60サイズ 1,370円 1,460円
東京都→東京都 100サイズ 1,390円 1,530円
東京都→大阪府 100サイズ 1,500円 1,650円
東京都→福岡県 100サイズ 1,830円 2,050円

2023年4月3日の国際情勢の不安定化による資源・エネルギー価格や原材料価格の上昇に伴うインフレ傾向、労働力減少による賃金や時給単価の上昇による宅急便の料金改定は、上記表のようにそれぞれの発着地やサイズによって10円〜1,500円程度の値上げが行われました。

過去の値上げと同様に、発送地と配達地の距離が遠くなるほど、またサイズが大きくなればなるほど、値上げ率も多くなっています。

2019年10月の消費税10%増税による値上げ

発着地 サイズ 増税前の値段 増税後の値段
東京都→東京都 60サイズ 907円 930円
東京都→大阪府 60サイズ 1,015円 1,040円
東京都→福岡県 60サイズ 1,339円 1,370円
東京都→東京都 100サイズ 1,361円 1,390円
東京都→大阪府 100サイズ 1,469円 1,500円
東京都→福岡県 100サイズ 1,793円 1,830円

2019年10日1日の消費増税による宅急便の料金改定は、上記表のようにそれぞれの発着地やサイズによって10〜30円程度の値上げが行われました。発送地と配達地の距離が遠くなるほど、またサイズが大きくなればなるほど、値上げ率も多くなっています。

ただし、こちらの値上げ額についてはあくまで消費税率分だけの値上げであり、実際の宅急便自体のサービス料金は変わっていません。なお、宅急便は着払いにして送ることも可能ですが、着払いの宅急便に関しても同様の値上げ率となっています。

◼キャッシュレス決済だと安くなる

2019年10月の増税による料金改定から、ヤマト運輸では現金決済とキャッシュレス決済によって料金が分かれることになりました。

上記表の改定後の料金は現金決済時の料金となりますが、上記表の改定後の東京都から東京都60サイズ930円も、キャッシュレス決済の際には924円と、料金が6円安くなります。

この決済方法によって料金を分けている理由は、現金決済の場合は1円単位の小銭の取り扱いによる手間を省くため、10円単位での値上げとしましたが、反対にキャッシュレス決済の場合はそもそも現金を取り扱わないため、1円単位での料金体系でも手間がないからとしています。

ただし、着払い時にはキャッシュレスは対応しておらず、現金払いのみとなります。

キャッシュレスとして利用できる決済方法は、直営店での持ち込みやドライバーの集荷時のクロネコメンバー割または電子マネーによる決済や、送り状から支払いまでをスマホで行う「宅急便はスマホで送れる。」でのApple Pay・クロネコペイ・キャリア決済となります。

2017年10月の宅急便料金変更による値上げ

発着地 サイズ 値上げ前の値段 値上げ後の値段
東京都→東京都 60サイズ 756円 907円
東京都→大阪府 60サイズ 864円 1,015円
東京都→福岡県 60サイズ 1,188円 1,339円
東京都→東京都 100サイズ 1,188円 1,361円
東京都→大阪府 100サイズ 1,280円 1,469円
東京都→福岡県 100サイズ 1,620円 1,793円

ヤマト運輸では2017年10月1日に増税とは関係なく、宅急便の運賃を27年ぶりに全面改訂しました。

値上げの理由としては、人件費やガソリンなどの配送コストの高騰、運送業界全体の慢性的な人員不足、Amazonや楽天などネットショッピングによる荷物量の急激な増加、社員のワークライフバランスのためといったものと説明されています。

値上げ額としては、消費税を含めないそれまでの基本運賃に、60サイズと80サイズなら140円、100サイズと120サイズなら160円、140サイズと160サイズなら180円が加算された金額となりました。

なお、配送先が四国または沖縄の場合は、それぞれの追加金額は40円・60円・80円となりました。

また、このときの値上げの際に、持込割引やクロネコメンバーズのクロネコメンバー割など各種値引きサービスにも一部変更が行われました。

関連:ヤマト運輸が値上げを2017年にする理由と時期!宅急便の改定後料金を完全解説

2014年4月の消費税8%増税による値上げ

発着地 サイズ 値上げ前の値段 値上げ後の値段
東京都→東京都 60サイズ 735円 756円
東京都→大阪府 60サイズ 840円 864円
東京都→福岡県 60サイズ 1,155円 1,188円
東京都→東京都 100サイズ 1,155円 1,188円
東京都→大阪府 100サイズ 1,260円 1,296円
東京都→福岡県 100サイズ 1,575円 1,620円

宅急便は過去にも2014年4月の消費税率が5%から8%へ上げられた際、上記表のように値上げが行われました。

ダンボール 段ボール 100サイズ






この送料の中には消費税も含まれており、このタイミングでの値上げについては消費税分を除くと送料自体のサービス価格は実質変わっていません。

また、宅急便には専用の酒用ダンボールやボトルボックス、三角ケースなど専用の梱包材も販売されていますが、これらの梱包材もこの増税のタイミングで消費税率分だけ販売価格も上がりました。

関連:2014年4月1日の増税によるヤマト運輸の値上げ前後の料金比較


配達日数は値上げ前後で変更なし

宅急便は2019年10月に値上げが行われましたが、配達日数については値上げ前後での変更は一切ありません。

参考までに2017年と2019年に送られた宅急便の過去の実際の追跡結果を以下に掲載します。

◼2017年の埼玉県から東京都に1日で配達完了した宅急便

荷物状況 日付 時刻 担当店名
発送 02/09 16:14 東松山いわはなセンター
作業店通過 02/10 01:42 北東京ベース店
配達完了 02/10 09:14 中野野方1丁目センター

2017年2月9日(木曜日)の夕方に埼玉県松山市から発送された宅急便は、翌日の2月10日(金曜日)の朝に配送先である東京都中野区に配達が完了しています。

◼2019年の埼玉県から東京都に1日で配達完了した宅急便

荷物状況 日付 時刻 担当店名
荷物受付 07/31 11:17 三郷南センター
発送 07/31 11:17 三郷南センター
作業店通過 07/31 14:40 流山ベース店
配達完了 08/01 09:21 千代田麹町センター

2019年7月31日(水曜日)の午前中に埼玉県三郷市から発送された宅急便は、翌日の8月1日(木曜日)の朝に配送先である東京都千代田区に配達が完了しています。

◼2017年の神奈川県から福岡県に1日で配達完了した宅急便

荷物状況 日付 時刻 担当店名
発送 08/02 13:17 伊勢原上粕屋センター
作業店通過 08/02 20:29 厚木ゲートウェイベース
配達予定 08/04 08:27 福岡今宿センター
配達完了 08/04 18:54 福岡今宿センター

2017年8月2日(水曜日)の午後に神奈川県伊勢原市から発送された宅急便は、翌々日の8月4日(金曜日)の夕方に配送先である福岡県福岡市に配達が完了しています。

◼2019年の神奈川県から福岡県に2日で配達完了した宅急便

荷物状況 日付 時刻 担当店名
荷物受付 07/31 12:14 幸南幸町センター
発送 07/31 12:14 幸南幸町センター
配達完了 08/02 11:04 福岡二又瀬センター

2019年7月31日(水曜日)のお昼に神奈川県川崎市から発送された宅急便は、翌々日の8月2日(金曜日)の午前中に配送先である福岡県福岡市に配達が完了しています。

関連:ゆうパックの値上げ推移!時期と理由を全解説【2022年最新版】




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