宅急便の紛失盗難破損時の損害賠償請求手順!補償金額や申請期間も徹底解説
ヤマト運輸の宅急便の荷物が紛失や盗難、破損してしまったときの損害賠償の申請手続きの手順と、宅急便の補償金額や申請期間を解説します。
宅急便の補償金額は荷物一個につき最大で30万円までとなっています。
この金額の範囲内であれば紛失や盗難、破損してしまった荷物の商品的価値相当の実損額をヤマト運輸に請求することが可能です。
ただし損害賠償を受けるためには荷物を受け取ってから2週間(14日)以内に連絡する必要があるので、この期間を過ぎてしまった場合は明らかにヤマト運輸側に過失があった場合でも補償を受けるのは難しくなります。
損害賠償請求できる条件
宅急便で送られた荷物が紛失してしまったり、破損してしまった場合、ヤマト運輸の損害賠償を受けることができます。
ただし損害賠償を受けられるのは、梱包に使用していたダンボールなども著しく潰れていたりなどして、運搬中の事故によるものだと判断された場合のみとなります。
そのため、損害賠償の手続きをする際には実際に壊れてしまった内容品以外にも、状況の確認として梱包に使用していたダンボールやプチプチなどの緩衝材の類も一緒に必要となります。
この際、梱包材が紙袋だけなど明らかに衝撃に弱い梱包しかしていなかった場合には、ヤマト運輸側の過失ではなく荷送人の梱包不足として判断されてしまうケースもあるため、日頃から梱包は充分にしておくことをおすすめします。
なお、盗難などによる紛失の場合には、追跡番号から荷物の確認を行い、配送途中に紛失してしまったのか調査が行われます。
損害賠償請求の申請ができる期間
宅急便で損害賠償を受けるためには荷物を受け取った日から2週間(14日)以内に申し出る必要があります。
受け取った日から2週間が過ぎてしまうと、ヤマト運輸側の責任が消滅し、損害賠償が行われることはなくなります。そのため、荷物を受け取ったら早く開封して中身を確認することが鉄則となります。
通販などで購入した商品の場合は受取時にダンボールが潰れていることに気づいたら、受取時にドライバーの目の前で開封して中身が破損していないか確認することをおすすめします。
さらに受け取った荷物が家族宛の物でかつダンボールが潰れていた場合には、その場では受け取らないようにし、一度営業所まで持ち帰ってもらった上で本人が帰宅後に再配達依頼をして、上記のように本人が目の前で開封して確認するのがおすすめです。
損害賠償請求の補償金額
宅急便の補償金額は最大で30万円までとなっています。さらに宅急便では商品価値が30万円を超えるものに関しては送れないことになっているのでご注意下さい。
万が一宅急便で30万円を超えるような高価な荷物を送ってしまい、それが紛失や破損してしまった際は、30万円分までなら補償されるのではなく、むしろ1円の損害賠償も受けることができなくなってしまいます。
損害賠償請求の手続き手順
◼申請を行う人
損害賠償請求の手続きは宅急便の荷送人、受取人いずれでも請求可能となっています。
あくまで荷送人の方がヤマト運輸のサービスを利用したヤマト運輸にとってのお客様という扱いになっているので、荷送人が申請を行ったほうが手続きはスムーズに進みますが、実際に破損の状況などをよくわかっているのは受取人になります。
そのため、親戚間など荷送人・受取人それぞれが親しい関係での荷物であれば、受取人側に状況を詳しく聞いた上で以下の手順で荷送人が申請を行うことをおすすめします。
◼申請方法
宅急便の損害賠償請求の申請手順には、これといった細かい申請手続きは用意されていないので、実際に申請する際は荷物の追跡番号(送り状番号)を手元に用意した上でヤマト運輸のサービスセンターに電話で問い合わせる流れとなります。
サービスセンターに電話をした上で、オペレーターに荷物の損害賠償を受けたい旨を伝え、その荷物の追跡番号を教えて下さい。
確認のため、請求依頼者の氏名・住所・電話番号、お届け先の氏名・住所・電話番号、荷物の追跡番号、内容品の相当金額などを求められた際には、それぞれを正確に回答してください。
その後の損害賠償までの流れとしては、メールなどで実際に破損していた荷物の写真を送ったり、または営業所からスタッフが直接確認に来たりなどするので、その際の状況に応じて対応して下さい。
無事ヤマト運輸側の過失だと認められた際には、補償として代替の同じ商品が入手可能であればその商品が渡されたり、実損額分が現金で振り込まれたりします。
実際に損害賠償が成立した過去の事例
実際にヤマト運輸での損害賠償が成立した過去の事例と、成立しなかった過去の事例をいくつかご紹介します。
◼損害賠償が成立したケース
・注文した10万超えのカメラのレンズが宅急便で届いたが、梱包材のダンボールが大きく潰れていたのでその場で開封してみたところ、中の外箱も痛みレンズまで割れて使い物にならなかったので損害賠償請求し、新品の同じ商品を後日受け取ることができた。
・オークションで落札した2万円で落札したテレビが破損していたので損害賠償したところ、落札した金額相当の2万円を現金で補償された。
◼損害賠償が成立しなかったケース
・親戚にプレゼントとしてロレックスの腕時計を宅急便で送ったが配送途中で紛失したので損害賠償請求をしたが、商品価値が30万円を超えていたことを理由に、損害賠償が認められなかった。
・通販で購入したPCを受け取ってから1ヶ月ほど放置した後に開封してみたところ、画面が割れていたので損害賠償請求を行ったが、受け取りから2週間を過ぎてしまっているため、損害賠償請求は認められなかった。
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