ラクマ(旧フリル)のブロック機能について
iPhoneやAndroidといったスマートフォンで利用することが出来る女性向けフリマアプリのラクマ(旧フリル)にブロック機能(ブラックリスト)についてです。
ブロック機能とはいわゆるブラックリストとほぼ同様の機能で、迷惑なユーザーや取引をしたくないユーザーを自分に強制的に関わらせないようにする機能のことです。
ラクマでも迷惑なユーザーはいますのでブロックしたいと思いブロックの仕方をガイドやFAQなどで探した方も多いでしょう。
しかしラクマにはブロック機能は無いため仕方なく迷惑なユーザーをそのまま放置しなければならない状態です。
なぜラクマにはブロック機能がないのでしょうか。
(追記)iOS版旧フリル:バージョン5.4.0以降、Android版旧フリル:バージョン5.4.1以降からブロック機能が追加されました!
公式の見解
ラクマの公式FAQの「ブロック機能が欲しい」というページには次のように書いています。”特定ユーザーからの購入申請などをブロックする機能(ブラックリスト)は、取引をスムーズに進められなくなる可能性があるため、慎重に導入を検討しております。”
「ブロックをすると取引をスムーズに進められなくなるから導入を検討している」というのはどういうことなのでしょうか。
この文章だけ見ても正直意味が分かりません。というのもそもそもブロックしたいような相手とは取引を進めたくないからブロック機能が欲しいわけなので、導入しても何もデメリットは無いと考えられるからです。
それではラクマの運営はこの文章で何がデメリットであると言っているのでしょうか?
購入者に対する圧力としてのブロック
ブロック機能の考えられるデメリットとして、出品者がブロック機能を盾に購入者に圧力をかけることができる、ということです。どういうことかというと、例えば商品説明に「いいねいりません、してきた時点でブロックします。」「コメントなしでの購入申請お断り。発見次第ブロックします。」「専用出品に変更してから取引をいたします。いきなりの購入申請はブロック対象です。」などと書いてあったらどうでしょうか。
購入者は出品者に従わざるを得ない状態になってしまいます。それが例え規約にないマイルールであったとしても出品者はブロックを盾に購入者に強要することができます。
このような状態では購入者はコメントや購入申請をするのをためらうことが多くなるのではないでしょうか。特に初心者はいきなりマイルールを強要された挙句ブロックをされてしまえば二度とラクマを使わなくなることは想像に難くありません。
これでは確かに運営が言うように「取引がスムーズに進められない」可能性があるわけです。
つまり運営はブロックされるべくしてブロックされるユーザーのことを言っているのではなく、機能を悪用するユーザーがいるということを言っていたのです。
購入申請の存在
他にも導入しない理由としては購入申請の存在があります。ブロック機能は主に購入者ではなく出品者を保護するための機能です。
これは他サイトなどでは販売者側が購入者を選ぶことができないという立場であるため、最低限の対抗策としてブロック(ブラックリスト)の機能を付与しているということもあります。
しかしラクマでは元々購入申請という出品者が購入者を選ぶことができる独自の機能で、他サイトや他アプリに比べ出品者に有利な構造になっています。
ですからこれ以上出品者を有利な立場にする機能は必要ないと考えているのも導入されない一つの理由でしょう。
今後導入される可能性あり
ここまでブロックを導入しない理由について言及してきましたが、決して運営は「絶対に導入しない」とは言っていません。あくまで検討中としているだけで今後状況が変われば十分に導入される可能性はあります。
迷惑行為を行うユーザーが目に見えて増えてきたりだとかブロック機能を要望するユーザーが非常に多かったりだとかいろいろと考えられます。
ただ出品者を保護しすぎると相対的に立場の弱くなる購入者、特に新規を排除してしまう可能性がありラクマ自体の存続が危うくなりえます。
そのあたりのバランスがうまく整うようなシステムとなるならブロック機能の導入は十分に考えられます。
(追記)iOS版旧フリル:バージョン5.4.0以降、Android版旧フリル:バージョン5.4.1以降からブロック機能が追加されました!
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