離婚届を郵送で送り提出する方法と梱包方法





妻と夫の両者が記載捺印済みの離婚届をヤマト運輸・佐川急便・ 日本郵便などの宅配便または郵便で市役所・区役所・町村役場に送る方法についてです。

離婚届は窓口に直接出すイメージがあるかもしれませんが、直接出向かずに郵送することも可能です。

また、離婚届はインターネットからダウンロードしたり、郵送してもらったりすることもできるので、役所が遠かったり、離婚届を取りに行く時間が取れなかったりする人でも入手しやすくなっています。

送る方法としては普通郵便の定形郵便または定形外郵便で送ることになります。

離婚届の提出先



離婚届は全国の市役所・区役所・町村役場で提出することができます。

本籍地の役所でなければならないという決まりはないので、実家がある場所でも、旅行で一時的に滞在している場所でも、どこの役所からでも提出できます。

ただ郵送するのであれば、本籍地の役所に送るのが最も手間が少なく済むのでおすすめです。

離婚届を提出する際に必要なもの



離婚届を提出するときに絶対に必要になるのは、当然ですが離婚届です。スムーズに手続きを進めるために、離婚届は正しく書きましょう。筆記具はボールペンやサインペンを使用します。

消せるタイプのボールペンや修正液、修正テープは使用してはいけません。字を間違えて書いた場合は二重線で消し、その横に訂正印を押します。離婚届に押す印鑑はシャチハタ以外のものを使用してください。

本籍地以外の役所に離婚届を提出するときに必要となるのが、戸籍謄本です。戸籍謄本とは、戸籍に記載されている全員の身分事項を証明する書類です。しかし本籍地の役所に離婚届を郵送するのであれば、戸籍謄本は不要です。

そのほか、調停離婚の場合は調停調書の謄本、審判離婚の場合は審判書の謄本・確定証明書、裁判離婚の場合は判決書の謄本・確定証明書も用意する必要があります。

離婚届やその他の書類に不備があった場合、離婚届が受理されません。後日、役所に直接出向いて訂正をしなければならなくなってしまいます。離婚届の書き方や必要書類にミスや不備がないか、必ず何度も確認してから郵送しましょう。

◼︎離婚届提出後の連絡

離婚届を提出する場合、夫婦揃って一緒に提出するということはあまりないでしょう。どちらか一方が手続きをすることが多いはずです。そのため手続きをした人の本人確認はできますが、もう一方の人の本人確認をすることができません。

本人確認ができなかった人には、離婚届を受理したという通知が市区町村から郵送されてきます。郵送先は、住民票の住所です。離婚届を提出してから通知が届くまでの日数は、市区町村によって異なります。

なお、夫婦2人揃って離婚手続きをして、双方の本人確認ができた場合には、どちらにも通知は届きません。

◼︎離婚届受理後の戸籍謄本を送ってもらうと便利

離婚したあとの手続きでは、何かと戸籍謄本が必要になります。そのため「離婚届受理後の戸籍謄本を送ってください」という風に一筆箋などに書き、返信用封筒とともに同封しておくと便利です。

返信用封筒には切手を貼り、あて先は自分の住所と名前を書いておきましょう。ちなみに、返信封筒のあて名のあとには「様」ではなく「行」と書くのがマナーです。

離婚届の梱包方法

離婚届やその他の必要書類は封筒で送ります。使用する封筒に決まりはないので、普通の茶封筒でいいでしょう。

離婚届は折ってもかまわないので、一般的な長形3号の大きさの封筒で問題ありません。封筒の表にはあて先を書き、裏面には自分の住所と氏名を記入します。

透けない封筒 テープ付 長形3号






そして離婚届や必要書類に不備がないか確認し、何も問題がなければ封筒の中に入れましょう。

雨に濡れるのを防ぎたい場合は、封筒に入れる前にOPP袋に入れることをおすすめします。

透明OPP袋 テープ付き






すべての書類を不足なく封筒に入れることができたら、糊やセロハンテープでしっかりと封をします。これで梱包作業は完了です。

普通郵便で離婚届を送る

定形・定形外郵便の基本情報
予想送料 84円
予想サイズ 25g以内
発送場所 郵便局の窓口・郵便ポスト
追跡番号 なし
着払い なし
補償 なし

離婚届は信書に該当するので、利用できる発送方法は限られています。日本郵便の普通郵便というサービスであれば信書にも対応しているので、離婚届を問題なく発送することができるでしょう。

普通郵便は送料が全国一律なので、離婚届の送付先である本籍地が遠い場合でも、送料が高くなってしまう心配がありません。

普通郵便には2種類あり、定形郵便か定形外郵便のどちらかに分けられます。梱包を済ませた状態で封筒が23.5×12×1cm以内、かつ重さが50g以内であれば定形郵便に、それ以上のサイズ・重さであれば定形外郵便になります。

長形3号の封筒を使用した場合、重さや厚さがオーバーしない限りは定形郵便になるでしょう。

角形2号の封筒を使用した場合は、定形外郵便になるはずです。

角2封筒 A4サイズ 白






そして、定形外郵便の中でもまた規格内と規格外に分けられます。サイズが34×25×3cm以内で重さが1kg以下の荷物は規格内に分類され、それ以外は規格外に分類されます。離婚届ならよほど大きな封筒を使用しない限り、規格内に収めることができるでしょう。

普通郵便の送料は、まず定形郵便の場合、重さが25g以下なら84円、50g以下なら94円かかります。

次に定形外郵便の規格内の場合、重さが50g以下なら120円、100g以下なら140円、150g以下なら210円、250g以下なら250円かかります。そしてオプションに申し込む場合は、通常の料金にオプション料金を足した金額がかかります。

◼︎普通郵便のオプション



普通郵便には、追跡サービスや万が一のときの損害賠償制度がありません。そのため郵便物が紛失したり、汚れたり、破れたりしたとしても、損害賠償を受けることができません。紛失した場合は、郵便物を差し出したという証明をすることも困難でしょう。

離婚届は重要な書類なので、追跡サービスや損害賠償制度のある方法で送りたいものです。そこでおすすめなのが、有料のオプションです。

普通郵便には、追跡サービスや損害賠償制度を付けることのできるオプションがあります。追跡サービスのみでOKという人は、特定記録というオプションに申込みましょう。

利用料金は160円です。追跡サービスも損害賠償も両方付けたいという人は、書留を利用しましょう。通常の郵便物に付けられる書留は簡易書留と一般書留の2種類があり、簡易書留は320円、一般書留は435円で利用できます。

簡易書留のほうが安いですが、その代わり一般書留は配送状況を詳しく追跡することができたり、損害要償額が簡易書留よりも高かったりというメリットがあります。

◼︎普通郵便の送り方



普通郵便の送り方は、主に2通り。ポストに投函する方法と、郵便窓口から発送する方法があります。ポストに投函する場合は、封筒の表面の左上に送料分の切手を貼り、ポストに投函するだけで発送が完了します。ただ、ポスト投函だとオプションに申し込むことができません。

特定記録や簡易書留、一般書留を利用したい場合は、郵便窓口から発送しましょう。郵便窓口から発送する場合は、封筒に切手を貼っても、貼っていなくても大丈夫です。

郵便物にあて名を書いてから郵便窓口に差し出し、「普通郵便でお願いします」と言いましょう。オプションを利用したい場合は、そのことも一緒に伝えてください。

窓口の人が郵便物の重さを測って料金を教えてくれるので、封筒に切手を貼っていない場合や、貼っている切手だけでは料金が不足している場合は、現金か切手、またはクレジットカード・電子マネー・スマホQRコード支払い等のキャッシュレス決済で料金を支払います。

オプションを申し込む場合には書類への記入を求められるはずですので、指示に従って記入します。レシートや控えなどを受け取ったら、発送手続き完了です。レシートや控えは大切に保管しておきましょう。


離婚届が届くまでの日数

上記記載の追跡番号(お問い合わせ番号)が付与される送り方の簡易書留と一般書留で離婚届を送るといつ届くのか、参考までに発送から配達までが完了した過去の実際の追跡結果は以下の通りです。

◼東京都から福岡県に発送された簡易書留

状態発生日 配送履歴 取扱局 県名等
12/09 15:16 引受 新宿郵便局 東京都
12/10 13:10 到着 福岡中央郵便局 福岡県
12/11 13:12 お届け先にお届け済み 福岡中央郵便局 福岡県

12月10日(木曜日)の午後に東京都新宿区から発送された簡易書留は、翌日の12月11日(金曜日)の午後に配送先である福岡県福岡市に配達が完了しています。

◼東京都から沖縄県に発送された簡易書留

状態発生日 配送履歴 取扱局 県名等
12/09 15:16 引受 新宿郵便局 東京都
12/10 14:10 到着 那覇中央郵便局 沖縄県
12/11 15:01 お届け先にお届け済み 那覇中央郵便局 沖縄県

12月9日(水曜日)の午後に東京都新宿区から発送された簡易書留は、2日後の12月11日(金曜日)の午後に配送先である沖縄県那覇市に配達が完了しています。

◼愛知県から大阪府に発送された一般書留

状態発生日 配送履歴 取扱局 県名等
01/28 10:31 引受 中村郵便局 愛知県
01/28 18:30 発送 名古屋神宮郵便局 愛知県
01/29 03:10 発送 新大阪支店 大阪府
01/29 08:17 到着 大阪東郵便局 大阪府
01/29 11:04 お届け先にお届け済み 大阪東郵便局 大阪府

1月28日(木曜日)の午前中に愛知県名古屋市から発送された一般書留は、翌日の1月29日(金曜日)の午前中に配送先である大阪府大阪市に配達が完了しています。

◼愛知県から神奈川県に発送された一般書留

状態発生日 配送履歴 取扱局 県名等
02/09 09:58 引受 中村郵便局 愛知県
02/09 18:30 発送 名古屋神宮郵便局 愛知県
02/10 05:10 発送 神奈川西郵便局 神奈川県
02/10 06:45 到着 相模原郵便局 神奈川県
02/10 11:08 お届け先にお届け済み 相模原郵便局 神奈川県

2月9日(火曜日)の朝に愛知県名古屋市から発送された一般書留は、翌日の2月10日(水曜日)の午前中に配送先である神奈川県相模原市に配達が完了しています。

関連:信書を送る方法と梱包方法!ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の宅配便




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