古い年賀状を捨てるタイミングと個人情報を守る正しい捨て方
貯まってしまった古い年賀状(年賀はがき)を捨てるにはどのようなタイミングがいいのか、自分と送り主双方の個人情報を守るための正しい年賀状の捨て方はどうすれば良いのかについて解説します。
年賀状を長年溜め込むと、ダンボールで保管しなくてはいけないようなかなりの量になってしまうので、2年に一度は年賀状の処分をすることをおすすめします。
年賀状を処分することは風水の観点からも良いとされており、風水的にはその年の春分の日に年賀状を捨てることが推奨されています。
年賀状を捨てるタイミング
年賀状を捨てることについて、特に決まりなどはありません。捨てるタイミングについても各家庭によってバラバラで、落とし玉の抽選結果を見た後すぐに捨てる人もいれば、5年以上保管している人もいます。
一般的にはむしろ年賀状を捨てる人よりも捨てない人の方が多いです。これはやはり手書きで書かれたものや家族の写真が貼り付けられているものを苦もなく捨てるのは難しいという心情の表れかもしれません。
◼2年に一度がベスト
年賀状を捨てるのに明確なタイミングがないとは言え、何年間も年賀状を捨てずに保管してしまうと置き場所を圧迫してしまいます。
仮に1年間に受け取る年賀状の枚数を家族全員分で100枚だとして、5年間保管しておくと500枚になってしまい、ダンボールで保管しなくてはいけないくらいの枚数になってしまいます。
そのため、年賀状の保管期間は2年分と決めて、それより古い年賀状はどんどん捨てていくことをおすすめします。
なぜ2年間かというと、1年であればその年が喪中で年賀状を出せなかった人もいるため住所がわからなくなってしまう危険性がありますが、2年間保管しておくとそのリスクはなくなるからです。
2年間年賀状が途絶えた人と再び年賀状のやり取りを再開することもほとんどないため、このタイミングは現実的でおすすめです。
◼風水的にはその年の春分の日がベスト
ただし、風水の観点からすると、その年の春分の日(毎年3月20日か21日頃)に年賀状を捨てるのが良いとされています。
風水では不要なものを溜め込むことは運気を下げるとされ、断捨離が推奨されていますので、無意味に保管するような年賀状も捨てることが吉となります。
また、なぜ春分の日かというと、春というのは新しい1年を迎える大事な時期であるため、古い気を取り除き、新しい気を取り入れるためにも春分の日に行うのが良いとされているからです。
また、年賀状を処分した日には玄関かリビングに赤い花を飾ると人間関係がより良くなるとされています。
人間関係に思い悩んでいる方は、このように風水の観点を取り入れて年賀状を春分の日に断捨離してみてはいかがでしょうか。
ただし、その年に受け取った年賀状を2ヶ月後の3月に捨ててしまうというのは、翌年の年賀状を出すための住所録がなくなってしまうため、当サイトとしてはあまりおすすめできません。
せめて住所は別紙やスマホ、PCにメモするようにしておくと、翌年の年賀状を出すとき困りません。
年賀状から分かる個人情報と漏洩リスク
年賀状を捨てると言っても、年賀状にはたくさんの個人情報が詰まっているため、ただゴミ箱に捨てるだけというのはおすすめしません。
正しい年賀状の捨て方は以下で記していますが、ここでは年賀状が悪意を持った人の手に渡った際に読み取られてしまう個人情報や漏洩リスクについて述べたいと思います。
◼年賀状には個人情報が詰まっている
年賀状には、最低でも送り主と宛先双方の住所や家族全員分の名前が記載されています。これだけでも住所と家族構成がわかることから、その家庭がどのような暮らしぶりの人たちなのかが推測できます。
また、多くの方は裏面に家族写真を添付していたり、「子供が何歳になった」「子供が〇〇大学に入学した」「子供が〇〇に就職した・転職した」「夫の役職が上がった」などという情報を記載します。
これら全ての情報を含めると、なりすましのオレオレ詐欺のような手口でも、孫や子供になりすまし、会社名や大学名を言ってしまえば高齢の方はあっという間に騙されてしまう可能性が高まります。
また余談ですが、年賀状を作成する一太郎やMicrosoftのWordといったソフトも、住所録が登録されているため、個人情報の宝庫となっています。
これらソフトをインストールしているPCは、ウィルス対策を万全に施すように心がけてください。
個人情報を守る正しい捨て方
上記したように、年賀状にはたくさんの個人情報が詰まっているため、ただゴミ箱に投げ入れるような捨て方はまったくおすすめできません。
どのような捨て方をしたら良いのかと言うと、以下のような方法がおすすめです。
◼自宅で捨てる
自宅で年賀状を処分する際はゴミ箱にただ投げ入れるのはもちろんNGですが、手で破ってカモフラージュするのもおすすめしません。
どうしても破っただけだと、住所の一部は残っていて表示されているため、つなぎ合わせればすぐに元の情報がわかってしまいます。
そのため、シュレッダーを活用するか、もし自宅になければハサミでできる限り細かく切り刻むことをおすすめします。
家庭用シュレッダー |
また、シュレッダーほど立派なものでなくてもなにか手軽に個人情報欄だけを消したいという方には、以下のような個人情報保護スタンプが安く購入できるのでおすすめです。
このようなスタンプは文字の羅列のスタンプを押すことによって、個人情報の記載を読み解けないようにする仕組みとなっています。
個人情報保護スタンプ |
◼郵便局で捨てる
郵便局ではかつて処分したい郵便物を回収するための回収箱というものが設置されていたのですが、現在はなくなってしまい基本的には郵便局で年賀状を捨てることはできません。
ただし、今でも1月〜2月頃にその地区の市町村の自治体と協力して不要な郵便物の回収箱を設置している郵便局も存在するため、近くの郵便局で見かけた際は是非活用してください。
また、使わずに余った未使用の年賀状は、年度内のものに限り郵便局で普通のはがきや切手に交換することが可能です。
◼コンビニで捨てる
年賀状をローソン・セブンイレブン・ファミリーマートなど一般的なコンビニで捨てることはできません。
ただし、ナチュラルローソンの一部の店舗であれば、「個人情報書類回収BOX」というのが設置されていて、ここで不要な年賀状やハガキも捨てることができます。
このナチュラルローソンの箱は、一般家庭から出た個人情報書類を厳重なセキュリティ対策を施した上で、安全に再生原料としてリサイクルすることを目的とされていますので、年賀状の安全な処分方法という面だけでなく、環境にも配慮した処分方法とも言えます。
関連:年賀状をやめたいときの対処法とやめる方法
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